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2話
しおりを挟む「ミリィ、泣かなくていい。こんなやつのために君が泣くなんて駄目だよ、そんなのはおかしい」
あんたのせいでしょうが! ――と、突っ込みたいところだが、それはさすがに無理だ。
「じゃあな、ばいばい。俺はミリィと幸せになるから。お前はお前で、まぁ、つり合う男を見つけろよな。じゃ、さよなら!」
エーデンガートルはミリィをお姫様抱っこして去っていった。
結婚式一週間前に婚約破棄。これはさすがに想定外だった。ここまで順調に進んできたのに今になってこんなややこしいことになるなんて。溜め息しか出ない。
これではきっと親やその他多くの人たちに迷惑をかけることになってしまうだろう――彼のせいとはいえ、既にかなり申し訳ない気持ちが高まっている。
だが、まぁ、そうなってしまった以上仕方がない。
流れに乗って進む。
結局選択肢はそれしかないのだ。
◆
あの後親は激怒し、エーデンガートルとミリィの両方からお金を取った。
手続きは少々面倒臭かったようだけれど。
でも本気で根性を出した両親が償いのお金をしっかりともぎ取ってきてくれた。
お金を貰って傷が癒えるわけではない。
でもないよりかはましだ。
何もないよりかは救いがあった。
そう思わせてくれるだけでも、一応、償いの金を取るということに意味はあるのだ。
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