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前編
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「婚約は破棄とさせてもらう」
そう告げてきたのは、私の婚約者である彼モルテイン。
彼の横には一人の女性がいる。驚いたことに、彼女は私の親友であるリイナだった。二人が一緒にいるというだけでも少々驚くべきことなのだが、妙に仲良さそうだからより一層驚きである。
「ごっめんねー。ちょっと喋ってたら意外と仲良くなっちゃってさー。あたしら婚約することにしたんだよねー。てへっ」
リイナは悪気なさそうにそんなことを言っていた。
「そういうことなので、俺たちは二人で幸せになる。お前はもう出てくるな。どちらとも会わないで生きていってくれな」
「待って、それはさすがに滅茶苦茶過ぎ……」
「うるさいな! こんなところで粘るなよ、みっともねー女、消えろ」
こうして私はモルテインに捨てられた。
親友に婚約者を奪われるなんて。
何とも言えない気持ちだ。
でも、そうなってしまった以上その現実を変えることはできないので、ここは諦めるしかなさそうだ。
そう告げてきたのは、私の婚約者である彼モルテイン。
彼の横には一人の女性がいる。驚いたことに、彼女は私の親友であるリイナだった。二人が一緒にいるというだけでも少々驚くべきことなのだが、妙に仲良さそうだからより一層驚きである。
「ごっめんねー。ちょっと喋ってたら意外と仲良くなっちゃってさー。あたしら婚約することにしたんだよねー。てへっ」
リイナは悪気なさそうにそんなことを言っていた。
「そういうことなので、俺たちは二人で幸せになる。お前はもう出てくるな。どちらとも会わないで生きていってくれな」
「待って、それはさすがに滅茶苦茶過ぎ……」
「うるさいな! こんなところで粘るなよ、みっともねー女、消えろ」
こうして私はモルテインに捨てられた。
親友に婚約者を奪われるなんて。
何とも言えない気持ちだ。
でも、そうなってしまった以上その現実を変えることはできないので、ここは諦めるしかなさそうだ。
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