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私との婚約を破棄したら自分が終わる――そのことを分かってもなお婚約したのですよね?
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私には特殊な力がある。
その力というのは――婚約を破棄したらその人は終わる――本当か嘘か分からないけれど、そんな恐ろしい力。
そんな私にも婚約者はいる。
ボルドンだ。
赤髪が目立つ彼は「それでもいい」と言ってくれて婚約してくれた。
しかし。
「やっぱ君とは無理そうなんだわ。てことで終わりにするわ」
婚約から三ヶ月も経たないうちにそんなことを言い出した。
彼は「好き」と言ってくれていた。
でも嘘だったのか。
こんなに早く嫌になるなんて。
「婚約、破棄な」
――刹那。
飛んできた巨大な岩が壁を突き破って建物内に入ってきて、ボルドンに直撃した。
「っ!?」
思わず詰まるような声を漏らしてしまう。
激しい風が吹く。
でも無理もないか。
すぐそこに岩が落ちてきたのだから。
――やがて、風が落ち着いた時、ボルドンは岩の下敷きとなって落命していた。
ああやはりそうだったのか。
あの話は事実だったのか。
私に宿る特殊な力というのはどうやら本当に存在していたみたいだ。
彼は本当に終わってしまった。
ああ、少し悲しい。
ああ、どこか切ない。
でも……仕方ない、これは定めだから。
◆
その後私は三歳の頃によく遊んでいた男性と再会し、結婚した。
彼といる時はずっと幸せ。
彼といれば笑顔が溢れる。
◆終わり◆
その力というのは――婚約を破棄したらその人は終わる――本当か嘘か分からないけれど、そんな恐ろしい力。
そんな私にも婚約者はいる。
ボルドンだ。
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しかし。
「やっぱ君とは無理そうなんだわ。てことで終わりにするわ」
婚約から三ヶ月も経たないうちにそんなことを言い出した。
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でも嘘だったのか。
こんなに早く嫌になるなんて。
「婚約、破棄な」
――刹那。
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「っ!?」
思わず詰まるような声を漏らしてしまう。
激しい風が吹く。
でも無理もないか。
すぐそこに岩が落ちてきたのだから。
――やがて、風が落ち着いた時、ボルドンは岩の下敷きとなって落命していた。
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ああ、少し悲しい。
ああ、どこか切ない。
でも……仕方ない、これは定めだから。
◆
その後私は三歳の頃によく遊んでいた男性と再会し、結婚した。
彼といる時はずっと幸せ。
彼といれば笑顔が溢れる。
◆終わり◆
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