女の嘘を信じた王子から婚約破棄を言い渡されたうえ島に送られてしまいましたが、そのおかげで素晴らしい出会いに恵まれました。

四季

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4話「脱出するなら」

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 一人の男が草むらから出現し王子オリーブに襲いかかる。
 護衛は数人でそれを押さえ込む。
 だがその隙に反対方向から現れた男二人がルリリを捕まえた。

「この女の命が大事なら動くな!」
「動けば……分かるな?」

 ルリリは嫌がるが男から逃れることはできない。

「王子オリーブ、分かってるのか? お前ら王族はいつも俺たちに偽りの罪を押し付ける。最低だな。皆から恨まれているぞ」
「そうよ! あたいの旦那なんてね! 人殺し扱いされたんだよ! 犯人は王族だったってのに!」
「許さねえ! 俺たちの心は一つ!」

 こうして、島に送られた者たちの復讐が始まった。

 ルリリはオリーブの目の前で便所のように扱われ、その後、殴る蹴るの暴行を加えられた。

 その次はオリーブ。

 彼は木材や棒で百回以上叩かれ、王子とは思えないような扱いを受けたうえ、服をほとんど剥がれ――その状態で首輪をつけられ四つん這いで歩くことを強要されていた。

 その後、二人の亡骸は、棒にくくりつけた状態で島を一周することとなる。

「……島内が混乱している、今のうちに逃げよう」

 クリスが提案してくる。

「そうね、分かった、そうしましょう」

 私は戸惑いながらも彼の案に乗ることにした。

 ここから脱出するなら今しかない。

「じゃあ行こう」
「ええ」


 ◆


 あれから数年。

 私はクリスと結婚し生まれ育った国ではない国にて穏やかに歩んでいる。

 自然の多い地域での生活だが、綺麗な空気を吸えるので、毎日驚くほどの心地よさを感じられている。

「はー、やっぱり、この空気が最高よね」
「だね」

 今日は休日。
 彼も家にいる。

「ちょっとハーブ摘んでくるわ」
「え。一緒に行くんじゃなかった?」
「いいわよ。貴方はここにいて。私一人でできるわ」
「そっか……分かった、じゃあ、そういうことで」

 これから彼との思い出をたくさん作っていこう。


◆終わり◆
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みんなの感想(2件)

コハク
2022.05.12 コハク

追記
脳ミソが下半身ズには、あえて触れないでおきました。

2022.05.12 四季

ありがとうございます!
やはり、脳みそは脳にあるべきと思います。

解除
コハク
2022.05.12 コハク

かの王国は、その【島】に送られた者達を筆頭に、反乱の狼煙を上げ、新たな王政となるか、民政となるかで平和になると良いわね。
冤罪ダメ絶対( `Å´)をスローガンに【島】の人達だけではなくて、平民から下の者達一丸となって、革命成功すること祈るわ(‐人‐)ナームー

主人公さん達夫婦は、そのまま心身共に穏やかな幸せをお送り下さいませ(*゚∀゚)

2022.05.12 四季

ありがとうございます!
平和が訪れてほしいです。

解除

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