私のものを奪おうとする妹に、今回も奪ってもらいます!

四季

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後編

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 その後、妹が言っていて通り、私とアーバンの婚約は破棄となった。
 つまり私は厄介な婚約者から逃れることができたのだ。

 それもこれも全部妹のおかげ。彼女が奪ってくれたから私は自由を得られたのだ。彼女には感謝してもし足りない。

「わたくしいつもお姉様のものを奪ってしまいますの……魅力的過ぎて……ごめんなさい」
「いいのよ。幸せになってね」

 そこは地獄の入り口よ。
 楽しんでね。


 ◆


 婚約破棄うんぬんの後、私は、医者を育てる学校へ入学した。
 今はそこで日々学んでいる。
 忙しさは凄まじいものがあるし、周りより上手くできないこともたくさんあるけれど、やりたいことに出会えたようで充実している。

 それに、もう妹に奪われはしない。

 ただそれだけのことだが、本当に、とても嬉しい。

 後に親から聞いた話によれば、妹はアーバンと結婚したが三日で家に走って帰ってきたらしい。その理由というのが「他人のものをたくさん欲しいだなんてわがまま過ぎるとアーバンに注意されたから」だったそうだ。

 アーバンのことは好きではないが、その点は私も同感である。

 ちなみに、妹は半年も経たないうちに精神を病み、寝たきりに近い状態になったそうだ。


◆終わり◆
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