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前編
しおりを挟む「貴様のような女とはやっていけん! 俺の相手はもっと麗しい人でなくては――よって、婚約は破棄とする!!」
婚約者ドルフェはいきなりそんなことを告げてきた。
また、その取り巻きの女性たちも。
「そうよ! アンタみたいなのはアタシらより下の階級がお似合いよ!」
「気味悪い噂もあるしね!」
「存在も消えてほしいですわね」
「うっ、ほっ、うっ、ほっ、うぉほほっ! (ドルフェ様に相応しくないから今すぐ消えなお嬢ちゃん)」
ここぞとばかりに嫌みなことを言ってくる。
彼女らは前々から悔しがっていた。
自分たちという存在がありながら私がドルフェと婚約したから。
ドルフェとの婚約後も、彼女たちはいつも虐めてきていた。
私が消える。
私が婚約破棄される。
きっと、彼女らにとってはとても嬉しい瞬間だろう。
「そういうことで、さらば」
「本気……なのですね」
「当たり前だろう! 俺は本気なことしか言わない!」
「分かりました」
取り巻きはずっとにやにやしていた。
悔しさはあるが――ここは大人しく消えよう。
◆
その後私はあの人たちに小さな復讐をすることにした。
これまでいろんな形で嫌がらせされてきたから。
「おっとれしょっこいおっはいはい! おっとれしょっこいおっはいはい! おっとれしょころんおはいはい! おっはははいほいとりゃといほい!」
これはおかしなダンスのようだ。
けれども本当はそうじゃない。
これは復讐のための一種の儀式なのだ。
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