裏で妹と仲良くしていた婚約者が調子に乗って婚約破棄を言いわたしてきました。面倒なので私は速やかに去りますね。

四季

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前編

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 私の婚約者である彼プルトートは、裏で私の妹であるミミンと親しくしている。

 その親しさというのは異常なほどで。
 夜に二人きりで会い朝まで話し込むほどである。

 私はそのことを知っていたけれど、すぐには言わなかった。知らないふりをしながら、二人が濃密な関係に発展している証拠を集めていたのだ。証拠も何もないのに問い詰めても逃げられるだけだろう、と思ったから、最初から先に証拠を集める方向性で考えていたのだ。

 だが、二人は私が何も言わないのをいいことに、日に日に深い関係性へとはまり込んでいっていた。

 そして。

「悪いが、君との婚約は破棄することにした」

 その日プルトートはついに私との婚約を破棄することを宣言。

「婚約破棄?」
「あぁそうだ」
「また急ね。何か事情があるのかしら」
「正当な理由ならある」

 あるのならぜひ聞いてみたい。
 どう言うのか興味はある。

「その正当な理由とは?」
「俺は真実の愛を見つけた! それが理由だ」

 ……いや、それが正当な理由?

 単に心変わりしただけではないか。

 それを正当な理由だと言うのか。
 だとしたら笑ってしまう。

 恋人ならともかく。

「そう、真実の愛、ね……ミミンでしょう?」
「な。なぜそれを」
「知っているわよ。貴方、もうずっと、ミミンと常識の範囲を越えて仲良くしているみたいだものね」

 私は微笑む。

「証拠を集めていた、だから黙って気づいていないふりをしていたのよ。婚約者がいる身でその妹に手を出すなんて、悪い意味で凄い人ね」

 彼は急に焦り出す。
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