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3話「ここから新たな始まりです」

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 まわりの人たちはヴィクテーを見てくすくすと笑っている。

「でも……良かったじゃないですか。君とはもうやっていけない、なのでしょう? ではさようなら」

 私はその場から去ることを選んだ。
 彼は何やら叫んでいたけれど、もう相手はしない……無視した。

 その後私は救ってくれた蛙に似た彼と親しくなった。
 そして、彼と共に生きていくことを決めた。

 彼の話によれば、彼は蛙族の出で、幼い頃の私に助けられたことがあったそうだ。

 覚えていないが……。

 その後私は蛙族の村で暮らすようになった。
 今はとても楽しく暮らせている。
 ここへ来てから雨降りが好きになった。

 ちなみにヴィクテーはというと、婚約者がいるのに他の女にも手を出していた男として有名になり、良いイメージと信頼を失うこととなってしまったそうだ。

 また、社会から批判を受けるようになったらしく。

 最終的には社会からの目を気にした親に勘当を告げられてしまったそうだ。


◆終わり◆
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