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episode.36 嵐の日の海のような
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ゼーレに昼食を食べさせていた時、突如聞こえてきた軽い足音。急いだような慌てているようなその音は、徐々にこちらへ近づいてきている。
私が耳を澄まして足音を聞いていると、ゼーレは首を傾げながら尋ねてきた。
「……どうしました?」
恐らく、食べさせていた私の手が急に止まったことを、不思議に思ったのだろう。
「何か、足音が近づいてきているの」
「足音……ですか?」
「えぇ、こっちへ近づいてくるみたいなの。少し見てくるわ」
私はゼーレに食べさせる用のスプーンを皿に置く。そして立ち上がり、廊下の方へと歩き出した——のとほぼ同時に、トリスタンが現れた。
偶然、バッチリ目が合う。
整った目鼻立ち。深海のような青の瞳。柔らかで品のある容姿に、つい目を奪われてしまう。
——否。
実際に奪われているのは、目ではなく心なのかもしれない。
「トリスタン!」
「マレイちゃん!」
私たちがお互いの名を呼んだのは、ほぼ同時だった。
すぐに駆け寄ってくるトリスタン。
表情は明るく生き生きしていて、少しでも早く何か言いたい、といった空気を漂わせている。
「聞いたよ! 合格したって、グレイブさんから!」
「えっ、聞いたの!?」
私の口から言いたかったなぁ、なんて。
「うん! これで一緒に戦えるね!」
美しい顔に喜びの色を滲ませたトリスタンは、そう言ってから、ガバッと抱き締めてくる。彼の金髪が頬に触れ、少々こそばゆい。
「嬉しいな」
「ちょっと、トリスタン……だ、駄目よ」
「何が駄目なの?」
言わせないでくれ、と内心思いつつ、言葉を返す。
「恋人でも何でもないのに抱き締めるなんて、おかしいと思われるわ」
トリスタンは純粋に喜び、それを表しているだけ。それは理解している。だから私としては、抱き締められるくらい平気だ。嫌でもない。
けれど、もし関係のない第三者に見られたら、私とトリスタンがそういう関係だと誤解されることは、必至だろう。
そんなことになっては困る。
だから私は、こうして、はっきりと言っておくのだ。
「だから止めて」
するとトリスタンは、残念そうな顔をして言う。
「マレイちゃんは僕に触られるのが嫌なの?」
そう言われ、顔を上げる。すると予想外に距離が近く、私は驚いた。心臓は鳴る、頬は火照る。これほどの動揺を隠すことは、私には不可能だ。
「どうして『止めて』なんて言うの? 僕のこと、嫌いだから?」
「ち、違うわ! でも離して!」
トリスタンの腕の力は予想外に強かった。恥ずかしさもあってか息苦しくなり、私は彼からバッと離れる。
「いきなり抱き締めてくるのは止めて! 驚くから!」
「あ……ご、ごめん。嬉しくて、つい……」
どう考えても、嬉しくて、という動作ではない。
だが、しゅんとしているトリスタンを責める、というのは罪悪感がある。悪気がないのに厳しく言いすぎるのも問題だろう。だから私は、それ以上は言わなかった。
「それでトリスタン、何か用?」
私は気分を変えて尋ねる。
すると彼は、整った顔に微かな笑みを浮かべたまま、首を左右に動かす。
「ううん、他は特に何もない。グレイブさんから合格の話を聞いたから、お祝いの言葉を言いに来ただけだよ」
そんなことだけのために、わざわざ地下牢へ来るなんて。
もしかして暇なのだろうか、と少し思ってしまった。トリスタンほどの強さを持った人間が暇なわけがないのに。
「そのためにわざわざ来てくれたのね。ありがとう」
「ありがとうなんて言われるほどのことじゃないよ。一応指導に当たっていたわけだし」
「それじゃあ、合格できたのはトリスタンのおかげね」
私とトリスタンは、お互いの瞳を見つめ合い、そしてふふっと笑った。
特別面白いことがあるわけでもないのに、自然と笑みがこぼれる。穏やかな気持ちになって、楽しさすら感じた。
人の心とは、実に不思議なものである。
そんな風に幸福感に包まれていた時、ゼーレの声が聞こえてきた。
「何をしているのですかねぇ、お二人は」
はっ……!
彼の存在をすっかり失念していた。
「抱き合う、微笑み合う、綺麗な言葉を言い合う……これは、私に見せつけているのですか? わざとですかねぇ」
まずい。ゼーレがご機嫌斜めだ。いや、斜めどころか、ほぼ横——なんて言っている場合ではない。
恐らく、昼食が途中で止まっているのが、気に食わないのだろう。早く次の一口を食べさせなくては。このままではさらに空腹になり、もっと機嫌が悪くなるに違いない。
「待って! ゼーレ、怒らないで!」
「怒ってなどいませんが」
「お腹が空いたのね? すぐにあげるから!」
私はトリスタンのもとを離れ、大急ぎでゼーレの口にスプーンを突っ込む。
つ、疲れる……。
「どう? 美味しい?」
機嫌を取ろうと、わざとらしく声をかけてみた。
するとゼーレは、不機嫌そうな声で返してくる。
「冷めてしまいましたねぇ……」
敵地で拘束され、捕虜になり、それでも温かい食事は譲れないと、そう言うのか。呆れるほどに贅沢な男だ。まともな食事が出るだけでも好待遇だと思うのだが。
そこへ、トリスタンがすたすたと歩いてくる。先ほどまでのような柔らかな微笑みはなく、無表情だ。
何事かと思って見ていると、彼は、ゼーレの頬を強くビンタした。パァン、という乾いた音が、地下牢内に響く。あまりに唐突だったため、私は愕然とする外なかった。
「マレイちゃんに文句を言うのは止めてもらおうか」
信じられないくらい冷たい声に、私は思わず身震いする。自分へ投げかけられた言葉ではないと分かっていても、この冷たさは恐ろしい。血まで凍りつきそうだ。
「いきなり叩くとは……野蛮ですねぇ」
「次そんなことを言ったら、今後食事はなしにするから」
「貴方は関係ないでしょう。黙っていなさい」
睨み合うトリスタンとゼーレ。二人の間には、恐ろしいくらいの火花が散っている。
なぜこんなことになるのか、と、私は呆れてしまった。
「嫌だね。マレイちゃんに食べさせてもらっておいて『冷めている』なんて贅沢発言、見逃すわけにはいかない」
「なるほど。分かりました。さては貴方……カトレアに食べさせてもらっている私に、嫉妬しているのでは?」
なんのこっちゃら、である。
何がどうなってそんな話になるのか。私にはもはや理解不能だ。
「まさか。そんなこと、あるわけがない」
「そうですかねぇ? 本当は羨ましくて仕方ないのでは?」
ゼーレは挑発的な発言を繰り返す。
「素直に『羨ましい』と言ってはどうです?」
「そんな鎖だらけの姿、ちっとも羨ましくないね」
「ほう。では、夜な夜な傍にいてじっくり関わるのも、羨ましくない……と?」
刹那、トリスタンの目の色が変わった。
一瞬にして白銀の剣を取り出す。そして、剣先をゼーレの喉元へあてがう。
「マレイちゃんに何かしたら、絶対許さないから」
いつもは静かで穏やかな雰囲気をまとっているトリスタンの瞳だが、今は荒れ狂う海のようだった。ダリアで見た嵐の日の海によく似た雰囲気だ。
トリスタンのこんな表情は初めて見た。
喧嘩はあまり好きでない。騒がしいのは嫌いだからだ。
ただ、トリスタンの珍しい面を見られたことは、もしかしたら収穫だったのかもしれない。
私が耳を澄まして足音を聞いていると、ゼーレは首を傾げながら尋ねてきた。
「……どうしました?」
恐らく、食べさせていた私の手が急に止まったことを、不思議に思ったのだろう。
「何か、足音が近づいてきているの」
「足音……ですか?」
「えぇ、こっちへ近づいてくるみたいなの。少し見てくるわ」
私はゼーレに食べさせる用のスプーンを皿に置く。そして立ち上がり、廊下の方へと歩き出した——のとほぼ同時に、トリスタンが現れた。
偶然、バッチリ目が合う。
整った目鼻立ち。深海のような青の瞳。柔らかで品のある容姿に、つい目を奪われてしまう。
——否。
実際に奪われているのは、目ではなく心なのかもしれない。
「トリスタン!」
「マレイちゃん!」
私たちがお互いの名を呼んだのは、ほぼ同時だった。
すぐに駆け寄ってくるトリスタン。
表情は明るく生き生きしていて、少しでも早く何か言いたい、といった空気を漂わせている。
「聞いたよ! 合格したって、グレイブさんから!」
「えっ、聞いたの!?」
私の口から言いたかったなぁ、なんて。
「うん! これで一緒に戦えるね!」
美しい顔に喜びの色を滲ませたトリスタンは、そう言ってから、ガバッと抱き締めてくる。彼の金髪が頬に触れ、少々こそばゆい。
「嬉しいな」
「ちょっと、トリスタン……だ、駄目よ」
「何が駄目なの?」
言わせないでくれ、と内心思いつつ、言葉を返す。
「恋人でも何でもないのに抱き締めるなんて、おかしいと思われるわ」
トリスタンは純粋に喜び、それを表しているだけ。それは理解している。だから私としては、抱き締められるくらい平気だ。嫌でもない。
けれど、もし関係のない第三者に見られたら、私とトリスタンがそういう関係だと誤解されることは、必至だろう。
そんなことになっては困る。
だから私は、こうして、はっきりと言っておくのだ。
「だから止めて」
するとトリスタンは、残念そうな顔をして言う。
「マレイちゃんは僕に触られるのが嫌なの?」
そう言われ、顔を上げる。すると予想外に距離が近く、私は驚いた。心臓は鳴る、頬は火照る。これほどの動揺を隠すことは、私には不可能だ。
「どうして『止めて』なんて言うの? 僕のこと、嫌いだから?」
「ち、違うわ! でも離して!」
トリスタンの腕の力は予想外に強かった。恥ずかしさもあってか息苦しくなり、私は彼からバッと離れる。
「いきなり抱き締めてくるのは止めて! 驚くから!」
「あ……ご、ごめん。嬉しくて、つい……」
どう考えても、嬉しくて、という動作ではない。
だが、しゅんとしているトリスタンを責める、というのは罪悪感がある。悪気がないのに厳しく言いすぎるのも問題だろう。だから私は、それ以上は言わなかった。
「それでトリスタン、何か用?」
私は気分を変えて尋ねる。
すると彼は、整った顔に微かな笑みを浮かべたまま、首を左右に動かす。
「ううん、他は特に何もない。グレイブさんから合格の話を聞いたから、お祝いの言葉を言いに来ただけだよ」
そんなことだけのために、わざわざ地下牢へ来るなんて。
もしかして暇なのだろうか、と少し思ってしまった。トリスタンほどの強さを持った人間が暇なわけがないのに。
「そのためにわざわざ来てくれたのね。ありがとう」
「ありがとうなんて言われるほどのことじゃないよ。一応指導に当たっていたわけだし」
「それじゃあ、合格できたのはトリスタンのおかげね」
私とトリスタンは、お互いの瞳を見つめ合い、そしてふふっと笑った。
特別面白いことがあるわけでもないのに、自然と笑みがこぼれる。穏やかな気持ちになって、楽しさすら感じた。
人の心とは、実に不思議なものである。
そんな風に幸福感に包まれていた時、ゼーレの声が聞こえてきた。
「何をしているのですかねぇ、お二人は」
はっ……!
彼の存在をすっかり失念していた。
「抱き合う、微笑み合う、綺麗な言葉を言い合う……これは、私に見せつけているのですか? わざとですかねぇ」
まずい。ゼーレがご機嫌斜めだ。いや、斜めどころか、ほぼ横——なんて言っている場合ではない。
恐らく、昼食が途中で止まっているのが、気に食わないのだろう。早く次の一口を食べさせなくては。このままではさらに空腹になり、もっと機嫌が悪くなるに違いない。
「待って! ゼーレ、怒らないで!」
「怒ってなどいませんが」
「お腹が空いたのね? すぐにあげるから!」
私はトリスタンのもとを離れ、大急ぎでゼーレの口にスプーンを突っ込む。
つ、疲れる……。
「どう? 美味しい?」
機嫌を取ろうと、わざとらしく声をかけてみた。
するとゼーレは、不機嫌そうな声で返してくる。
「冷めてしまいましたねぇ……」
敵地で拘束され、捕虜になり、それでも温かい食事は譲れないと、そう言うのか。呆れるほどに贅沢な男だ。まともな食事が出るだけでも好待遇だと思うのだが。
そこへ、トリスタンがすたすたと歩いてくる。先ほどまでのような柔らかな微笑みはなく、無表情だ。
何事かと思って見ていると、彼は、ゼーレの頬を強くビンタした。パァン、という乾いた音が、地下牢内に響く。あまりに唐突だったため、私は愕然とする外なかった。
「マレイちゃんに文句を言うのは止めてもらおうか」
信じられないくらい冷たい声に、私は思わず身震いする。自分へ投げかけられた言葉ではないと分かっていても、この冷たさは恐ろしい。血まで凍りつきそうだ。
「いきなり叩くとは……野蛮ですねぇ」
「次そんなことを言ったら、今後食事はなしにするから」
「貴方は関係ないでしょう。黙っていなさい」
睨み合うトリスタンとゼーレ。二人の間には、恐ろしいくらいの火花が散っている。
なぜこんなことになるのか、と、私は呆れてしまった。
「嫌だね。マレイちゃんに食べさせてもらっておいて『冷めている』なんて贅沢発言、見逃すわけにはいかない」
「なるほど。分かりました。さては貴方……カトレアに食べさせてもらっている私に、嫉妬しているのでは?」
なんのこっちゃら、である。
何がどうなってそんな話になるのか。私にはもはや理解不能だ。
「まさか。そんなこと、あるわけがない」
「そうですかねぇ? 本当は羨ましくて仕方ないのでは?」
ゼーレは挑発的な発言を繰り返す。
「素直に『羨ましい』と言ってはどうです?」
「そんな鎖だらけの姿、ちっとも羨ましくないね」
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刹那、トリスタンの目の色が変わった。
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「マレイちゃんに何かしたら、絶対許さないから」
いつもは静かで穏やかな雰囲気をまとっているトリスタンの瞳だが、今は荒れ狂う海のようだった。ダリアで見た嵐の日の海によく似た雰囲気だ。
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