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2話
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その後私は両親のところへ行って、事情をひと通り話す。
すると父親が知り合いの者に相談して調査してもらえるようにすると言ってくれた。
翌日父親はその知り合いに打ち明けた。そうして、調査してもらえることとなる。私はアインツの家には戻られない。実家にいるままで、調査結果が出るのを待つ。
一ヶ月後、調査が終了。
アインツの母親や姉たちの行いはすべて明らかとなった。
「アインツさん、すみませんが、これで婚約破棄させていただきす」
「何なんだい! 君は!」
「虐められたというこちらの主張が事実であると証明されましたので。では、これにて」
私は両親と共にアインツのところへ行き、婚約破棄を告げた。
彼と私が直接会うのはこれが最後となった。
◆
婚約破棄後、アインツは怒っていたらしい。理不尽な婚約破棄を告げられた、と私に怒りを向け、周囲の人たちに私の悪口を言っていたそうだ。だが、周囲の人たちも事情を知っていたため、彼が発する悪口を素直に信じる者はほぼいなかったようだ。
皆、あまり多くのことは言わず、突っ込みはしなかったけれど。
ただ、誰もが、彼を冷ややかな目で見ていた。
すると父親が知り合いの者に相談して調査してもらえるようにすると言ってくれた。
翌日父親はその知り合いに打ち明けた。そうして、調査してもらえることとなる。私はアインツの家には戻られない。実家にいるままで、調査結果が出るのを待つ。
一ヶ月後、調査が終了。
アインツの母親や姉たちの行いはすべて明らかとなった。
「アインツさん、すみませんが、これで婚約破棄させていただきす」
「何なんだい! 君は!」
「虐められたというこちらの主張が事実であると証明されましたので。では、これにて」
私は両親と共にアインツのところへ行き、婚約破棄を告げた。
彼と私が直接会うのはこれが最後となった。
◆
婚約破棄後、アインツは怒っていたらしい。理不尽な婚約破棄を告げられた、と私に怒りを向け、周囲の人たちに私の悪口を言っていたそうだ。だが、周囲の人たちも事情を知っていたため、彼が発する悪口を素直に信じる者はほぼいなかったようだ。
皆、あまり多くのことは言わず、突っ込みはしなかったけれど。
ただ、誰もが、彼を冷ややかな目で見ていた。
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