この私に婚約破棄を告げて無事でいられると思っているのですか?

四季

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この私に婚約破棄を告げて無事でいられると思っているのですか?

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「ネーディア・バルパトス! 君は僕の幼馴染みを虐めているそうだな!」

 ネーディアの婚約者である青年カザプツトゥは皆がいる前で口を開く。

「幼馴染みから聞いたぞ。飲み物に泥を混ぜたり、下着に唾を垂らしたり、わざとぶつかってドレスを汚したりしたそうだな。まさか君がそんなに悪女だったとは……」

 カザプツトゥには異性の幼馴染みがいる。そのことはネーディアも知っていた。だが、ネーディアは彼女に会ったことがほとんどない。いや、一度はあるが。ただ、その時だって、それほど長い間話をしたわけではないのだ。

 ただ、幼馴染みがネーディアの存在をよく思っていないということは、ネーディア自身気づいていた。

 一度会った時、なぜか睨まれていたから。

「よって! 婚約は破棄とする!!」

 こうしてネーディアとカザプツトゥの縁は別れた。



 婚約破棄が決定した数日後、カザプツトゥは股が腫れる謎の病気に感染。

 医者に診てもらっても原因ははっきりしなかった。

 痛みは初日からあったが、徐々に悪化し、一ヶ月も経たないうちに毎日凄まじい痛みに襲われるようになった。痛覚が敏感な部位ゆえ、なおさら痛い。カザプツトゥは次第に落ち着いていられなくなってしまって。しまいに熱を出して倒れた。

 解熱効果があるとされている薬を飲んでも、発熱は一向におさまらない。


 また、カザプツトゥの幼馴染みも、右足の小指とうなじ右半分がうぐいす色になる病気にかかった。

 こちらも原因不明の病であった。

 彼女の方は痛みは伴わない。が、うぐいす色が次第に広がり。一週間で身体の右側がうぐいす色に染まりきった。そして、さらに一週間が経つと、尻を除いたすべての部分がうぐいす色になった。

 近所の子どもたちからは怖がられ、少しでも顔を合わせれば逃げられるようになったとのことだ。


◆終わり◆
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