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後編
しおりを挟むレジーナが去ったその日から、王国は嵐に巻き込まれることとなった。
そう、これこそがレジーナの持つざまぁスキルだ。
そのスキルは持ち主の意思とは無関係に発動する――持ち主に無礼なことをした者に対して。
レジーナが起こさずとも、スキルそのものが悲劇を起こすのだ。
その後、王国は複数の軍との戦いに巻き込まれ、あっという間に弱っていった。
さらに、途中で国王が心を病み自殺。その後を追うかのように王妃と王女二人も謎の死を遂げ、不幸が続いて、気づけば王族はウィッカただ一人に。
あた、そのウィッカも既に心がかなり傾いていて、まともとは言えないような状態になっていた。そのため、愛する女性と毎晩酒を大量に飲んで宴をするばかり。国のためになど働かないし、常に現実逃避。しかも、忠告した者は皆処刑とする過激さで。
――そしてやがて、ウィッカは、国民の手で殺された。
戦争を起こしておいて放置するのか! そう怒った国民は、ある晩、城へと押し入った。そしてそこで武器を手にウィッカとその女である女性に襲いかかる。で、酔っ払っていたウィッカはそのまま殺害された。
しかし国の民らにとってはそれは正義だった。
ウィッカの首をとった者は英雄となった。
ちなみにその頃レジーナはというと、遠く離れた国にて資産家と結婚しゆったりとした日々を謳歌していた。
彼女は新聞でウィッカの死を知る。
けれども悲しまなかった。
どうでもいいこと、そのくらいの扱いしかせず、その記事も流し読みするのみであった。
やがて、ウィッカを始め王族を失った国は、国民たちの手によって動き始める――新しい夜明けを見るために。
◆終わり◆
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