自分が婚約破棄されたからと私を羨み私と彼の関係を壊そうとした妹は結果的に自滅することとなりました。

四季

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前編

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 私と妹ルルは二つの年の差。
 それゆえ婚約者が決まったのも同じ頃だった。

 私の婚約者はたぬきのような容姿の領地持ちの家の息子。
 ルルの婚約者はまだ資金力はない新興領地持ちの家の三男の美男子。

 それが決まった日から、ルルは、ことあるごとに私に絡んでは「私の婚約者の方がかっこいいし華があるのよね~」などと言ってきた。彼女は自分の婚約者を心から気に入っていたが、その一方で、私の婚約者の容姿を貶めてきていた。

 私は彼を大切に思っていた。
 だからこそ不愉快だった。
 姉の婚約者の容姿なんてどうでもいいじゃない、と言いたくなったこともあったくらいだった。

 ――そんなある日、ルルは婚約破棄された。

 ルルは婚約者から「もっと可愛くて魅力的な女性に出会ったから君はもういいよ、じゃ、ばいばい」と言われさらりと切り捨てられたそうだ。

 彼女はそれからしばらくずっと泣いていた。

 それに関しては可哀想にと思っていたのだが。

 いつしか彼女は、婚約者と上手くいっている私を羨み、憎むようになっていった。

 ルルは私をいつも悪く言う。
 卑怯だとか何とか。
 自分が上手くいかなかった、そのストレスを、私に向けて放つのだ。

 迷惑でしかない……。
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