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本日婚約破棄されましたので、取り敢えず実家へ帰ります!

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「お前との婚約、破棄にするわ!」

 急に告げられてしまった。

「え……急過ぎません?」
「何だよ。喧嘩売ってんのか。鬱陶しいな」

 こうして私は捨てられた。

 まぁこれも運命か……諦めよう。

 取り敢えず実家へ帰ることとする。


 ◆


 あれから数年が経った。
 私は今、親の仕事を時折手伝いつつ、実家で暮らしている。

 毎日は忙しくても楽しい。

 派手さはないがこれはこれで良い暮らしだな、と心から思える。

 ちなみに元婚約者の彼はというと。
 ある晩家に侵入した泥棒の手で鼻の穴と口腔内いっぱいに玉にした小麦粉を詰められ、それによって呼吸できなくなり落命したそうだ。


◆終わり◆
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