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後編
しおりを挟むその後私は家族で隣国に移り住むことに。
国王があんな人であると知ってしまった以上その国にはいたくなかったのだ。
個人的な事情と言えばその通りだけれど――幸い両親は理解してくれたので順調――その点に関して、二人には強く感謝している。
隣国へ引っ越してから、私は、その国で仕事を始めた。
もといた国の文化を利用したビジネスだ。
隣国の人たちにとっては他国の文化は新鮮だったようで、人気を博し、富を築くことができた。
元王妃という肩書も――ある意味では役に立ってくれた。
一方、元夫である国王はというと、あの後浮気を繰り返していたという事実が人々に知れ渡ったことで人気を急落させたそうだ。また、国民の中には国王の行いを批判する過激な人もいたそうで。そんな国王は、ある時、博物館の視察中に過激な国民に襲われ落命したそうだ。
◆終わり◆
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