1 / 2
前編
しおりを挟む
「お前との婚約、破棄させてもらう」
ある日のこと。
婚約者ヴィクテアはそんなことを言ってきた。
もっとも、いきなりそんなことを言うなんて、まったくもって理解できないが。
「理由はありますか? なぜですか?」
「知るか」
「教えてください」
「うるさいなぁ! とっとと去れよ!」
こうして私たちの関係は終わった。
それにしても酷い。ろくな理由もなく一方的に婚約破棄するなんて。せめて少しくらい前もって言ってくれれば良かったのに、気に食わないところがあるなら説明すればいいのに、そう思わずにはいられない。
でももうすべては終わったことだ。
考えないようにしよう。
ある日のこと。
婚約者ヴィクテアはそんなことを言ってきた。
もっとも、いきなりそんなことを言うなんて、まったくもって理解できないが。
「理由はありますか? なぜですか?」
「知るか」
「教えてください」
「うるさいなぁ! とっとと去れよ!」
こうして私たちの関係は終わった。
それにしても酷い。ろくな理由もなく一方的に婚約破棄するなんて。せめて少しくらい前もって言ってくれれば良かったのに、気に食わないところがあるなら説明すればいいのに、そう思わずにはいられない。
でももうすべては終わったことだ。
考えないようにしよう。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる