1 / 2
前編
しおりを挟む
私の名はリッリ。
国を護る聖女の血を引く女だ。
実際、私には、かなり大きな魔力が秘められている。
規模が規模なのでなかなか使うことはできないのだが……。
前に一度実験で魔法を使った時には、驚いたことに、大きな山一つが一瞬にして吹き飛んだ。
そんな私は、聖女として扱われ、アポ王国の王子アポンと婚約していた。
しかし。
「君が聖女という話が嘘だと聞いた。そういうことなら、俺が君の相手をする必要もない。ということで、君との婚約は破棄とする!」
アポンはある日突然そのようなことを宣言した。
私は彼の命令で城から追い出されてしまう。
魔力は偽りのものではないのに……。
聖女の血を引くというのも国が正式に認定した事実なのに……。
だが、その後一般人の噂話によって、アポンにとても可愛がっている女性がいることを知った。で、その女性が「私こそが本物の聖女よ、あの女は偽者」と語っていることも知る。
恐らく、彼女がアポンに何かを吹き込んで、こんなことになったのだろう。
事情は理解した。
そういうことならどうでもいい。
私は私の道を行くだけだ。
こうして婚約うんぬんから逃れられた私は、この国にいてもひそひそ話をされるばかりで気まずいので他国へ出ることにした。
◆
その後私は隣国へ引っ越して冒険者として働くことにした。
戦闘の経験は皆無と言っても問題ない状態だが魔力だけは有り余っている。魔法さえ使いこなせれば少しは冒険者として働けるだろう。戦い慣れはしていなくとも、大きな力があれば何かはできるかもしれない。
国を護る聖女の血を引く女だ。
実際、私には、かなり大きな魔力が秘められている。
規模が規模なのでなかなか使うことはできないのだが……。
前に一度実験で魔法を使った時には、驚いたことに、大きな山一つが一瞬にして吹き飛んだ。
そんな私は、聖女として扱われ、アポ王国の王子アポンと婚約していた。
しかし。
「君が聖女という話が嘘だと聞いた。そういうことなら、俺が君の相手をする必要もない。ということで、君との婚約は破棄とする!」
アポンはある日突然そのようなことを宣言した。
私は彼の命令で城から追い出されてしまう。
魔力は偽りのものではないのに……。
聖女の血を引くというのも国が正式に認定した事実なのに……。
だが、その後一般人の噂話によって、アポンにとても可愛がっている女性がいることを知った。で、その女性が「私こそが本物の聖女よ、あの女は偽者」と語っていることも知る。
恐らく、彼女がアポンに何かを吹き込んで、こんなことになったのだろう。
事情は理解した。
そういうことならどうでもいい。
私は私の道を行くだけだ。
こうして婚約うんぬんから逃れられた私は、この国にいてもひそひそ話をされるばかりで気まずいので他国へ出ることにした。
◆
その後私は隣国へ引っ越して冒険者として働くことにした。
戦闘の経験は皆無と言っても問題ない状態だが魔力だけは有り余っている。魔法さえ使いこなせれば少しは冒険者として働けるだろう。戦い慣れはしていなくとも、大きな力があれば何かはできるかもしれない。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
傷物の大聖女は盲目の皇子に見染められ祖国を捨てる~失ったことで滅びに瀕する祖国。今更求められても遅すぎです~
たらふくごん
恋愛
聖女の力に目覚めたフィアリーナ。
彼女には人に言えない過去があった。
淑女としてのデビューを祝うデビュタントの日、そこはまさに断罪の場へと様相を変えてしまう。
実父がいきなり暴露するフィアリーナの過去。
彼女いきなり不幸のどん底へと落とされる。
やがて絶望し命を自ら断つ彼女。
しかし運命の出会いにより彼女は命を取り留めた。
そして出会う盲目の皇子アレリッド。
心を通わせ二人は恋に落ちていく。
悪役令嬢と呼ばれて追放されましたが、先祖返りの精霊種だったので、神殿で崇められる立場になりました。母国は加護を失いましたが仕方ないですね。
蒼衣翼
恋愛
古くから続く名家の娘、アレリは、古い盟約に従って、王太子の妻となるさだめだった。
しかし、古臭い伝統に反発した王太子によって、ありもしない罪をでっち上げられた挙げ句、国外追放となってしまう。
自分の意思とは関係ないところで、運命を翻弄されたアレリは、憧れだった精霊信仰がさかんな国を目指すことに。
そこで、自然のエネルギーそのものである精霊と語り合うことの出来るアレリは、神殿で聖女と崇められ、優しい青年と巡り合った。
一方、古い盟約を破った故国は、精霊の加護を失い、衰退していくのだった。
※カクヨムさまにも掲載しています。
【完結】薔薇の花をあなたに贈ります
彩華(あやはな)
恋愛
レティシアは階段から落ちた。
目を覚ますと、何かがおかしかった。それは婚約者である殿下を覚えていなかったのだ。
ロベルトは、レティシアとの婚約解消になり、聖女ミランダとの婚約することになる。
たが、それに違和感を抱くようになる。
ロベルト殿下視点がおもになります。
前作を多少引きずってはいますが、今回は暗くはないです!!
11話完結です。
この度改編した(ストーリーは変わらず)をなろうさんに投稿しました。
【完結】わたしは大事な人の側に行きます〜この国が不幸になりますように〜
彩華(あやはな)
恋愛
一つの密約を交わし聖女になったわたし。
わたしは婚約者である王太子殿下に婚約破棄された。
王太子はわたしの大事な人をー。
わたしは、大事な人の側にいきます。
そして、この国不幸になる事を祈ります。
*わたし、王太子殿下、ある方の視点になっています。敢えて表記しておりません。
*ダークな内容になっておりますので、ご注意ください。
ハピエンではありません。ですが、救済はいれました。
【完結】私は聖女の代用品だったらしい
雨雲レーダー
恋愛
異世界に聖女として召喚された紗月。
元の世界に帰る方法を探してくれるというリュミナス王国の王であるアレクの言葉を信じて、聖女として頑張ろうと決意するが、ある日大学の後輩でもあった天音が真の聖女として召喚されてから全てが変わりはじめ、ついには身に覚えのない罪で荒野に置き去りにされてしまう。
絶望の中で手を差し伸べたのは、隣国グランツ帝国の冷酷な皇帝マティアスだった。
「俺のものになれ」
突然の言葉に唖然とするものの、行く場所も帰る場所もない紗月はしぶしぶ着いて行くことに。
だけど帝国での生活は意外と楽しくて、マティアスもそんなにイヤなやつじゃないのかも?
捨てられた聖女と孤高の皇帝が絆を深めていく一方で、リュミナス王国では次々と異変がおこっていた。
・完結まで予約投稿済みです。
・1日3回更新(7時・12時・18時)
国王ごときが聖女に逆らうとは何様だ?
naturalsoft
恋愛
バーン王国は代々聖女の張る結界に守られて繁栄していた。しかし、当代の国王は聖女に支払う多額の報酬を減らせないかと、画策したことで国を滅亡へと招いてしまうのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ゆるふわ設定です。
連載の息抜きに書いたので、余り深く考えずにお読み下さい。
結婚するので姉様は出ていってもらえますか?
基本二度寝
恋愛
聖女の誕生に国全体が沸き立った。
気を良くした国王は貴族に前祝いと様々な物を与えた。
そして底辺貴族の我が男爵家にも贈り物を下さった。
家族で仲良く住むようにと賜ったのは古い神殿を改装した石造りの屋敷は小さな城のようでもあった。
そして妹の婚約まで決まった。
特別仲が悪いと思っていなかった妹から向けられた言葉は。
※番外編追加するかもしれません。しないかもしれません。
※えろが追加される場合はr−18に変更します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる