母は私が幼い頃から私に価値がないかのようなことばかり言ってきていましたが、留学先で良い人と巡り会えて結ばれることができました。

四季

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前編

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 幼い頃から母には「あんたはとろいんだから」とか「あんたみたいなのは需要ないんだから貰ってもらえる時に貰ってもらわなくちゃ駄目よ」とか言われて育った。

 そんな私は、一つ年上の青年オーグレッツから婚約希望を伝えられた時に母に従うよう強く言われて婚約した。当時私は十七歳。この国において結婚できるかなり下のほうの年齢であった。それでも母はそうしろと言っていたし私もまぁそれでいいかと思っていた。というのも、特別こだわりはなかったのである。

 だが、婚約から数ヶ月後、オーグレッツが裏で他の女にも手を出していたことが発覚。
 それは当然問題となって。
 私はその女性との関係をやめてほしいと言ってみたのだが、そのことによって彼は激怒してしまい、その流れのままに婚約破棄を宣言されてしまったのであった。

 オーグレッツは、勝手なことをしておいてそのことについて責められると怒り出すような身勝手を絵に描いたような人だった。

 婚約破棄後実家へ戻ったのだけれど、そこではまた母に色々言われてしまった。その頃の母はいつも不機嫌で、ことあるごとに「選べないとはいえ、あんたみたいなとろい娘を持ちたくなかったわ」とか「婚約してもなお駄目にしてしまうなんて情けないわね」とか言ってきて。正直早く離れたいという思いだった。

 そんなある日、父の知人から隣国へ留学しないかという話が来た。

 私はその道を選んだ。
 家から出られる、そう思ったからだ。

 家から出て、親から離れて、生活する。
 それは初めての経験。
 もちろん不安もあったけれど、それでも、その未知の道へ進むことにした。
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