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episode.10 私は無力、それでも
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ウェスタはその場にじっと佇んでいる。槍の先のごとき鋭さの視線を、静かにこちらへ向けながら。
「……大人しく従え」
「殺すつもりなのでしょう?」
「……そう。王子を殺した後に」
「なら従わないわ! 大人しく殺される気なんて、欠片もないないもの!」
——そして訪れる、沈黙。
広間に音はない。
皮膚を突き刺すような静寂だけが、今ここにあるすべてだ。
身構えつつも黙っていると、やがてウェスタの手が動いた。と言っても、私に攻撃を仕掛けてきたわけではない。
「……これを知っているか」
ウェスタが取り出したのは、ペンダントだった。
銀色の円盤に星形の白い石が埋め込まれたペンダント——それは間違いなく、以前リゴールが見せてくれたもの。
「それは、リゴールの」
「その通り」
「そんなものを私に見せて、どうするつもり?」
精神的に負けているようでは駄目だ、と、私はウェスタを睨む。
誰かを睨むなんて慣れないが、眉に力を加え、負けないという意思を可能な限り表現してみる。
「……王子も既に我が手の内にある。念のため、その証拠」
敢えてペンダントを見せてくる辺り、嫌みである。
「リゴールも捕らえた、と、そう言いたいのね」
私の言葉に、ウェスタは微かに頷いた。
これはまた面倒事に巻き込まれそうだ。
皆揃ってウェスタに捕まるなんて。しかも私が助けなくてはならないような状況になるなんて。
まったく、面倒臭い。
……だが、のんびりと面倒臭がっている余裕はない。
父親や使用人たちはともかく、リゴールまで捕まるなんて、どうなっているのか。
……だが、そんなことを気にしている暇はない。
父親を、使用人を、そしてリゴールを、どうにかして助け出さなくてはならないのだ。一人だって殺されるわけにはいかない。
「父さんたちを解放して!」
「……それはできない」
「私たちは何も関係ないでしょう!」
「……王子を匿っていた、関係ないとは言えない」
ウェスタの表情はまったく変わらない。
「そもそも、貴女たちはどうしてそんなにリゴールを狙うの!」
「……言ったはず。ブラックスターの命だから、と」
淡々とした調子で述べるウェスタには、人間らしさなんてものは欠片もなくて。それはまるで、指示に従い任務を遂行するだけのロボットのよう。
「リゴールは罪人か何かなの?」
「……我々はただ、ブラックスターの命に従うのみ」
「はぐらかさないで。大切なことよ」
リゴールとは昨日知り合ったばかり。
そんな彼のために危険に向かっていってしまうなど、第三者から見れば私は少しおかしい人かもしれない。
「リゴールには殺されなくてはならない理由があるの?」
私は問う。
しかし彼女は、答えらしい答えを返すことはしなかった。
「……我々はただ、命に従うのみ。それ以上ではないし、それ以下でもない」
ウェスタは高いヒールの靴を履いた足を動かし、静かに私の方へと歩み寄ってくる。じわりじわりと距離を詰められ、拍動が速まる。が、動けない。彼女の赤い瞳に見つめられると、金縛りにあっているかのように、体が動かせなくなってしまう。
「……そろそろ時間」
こつん、こつん。
そんな足音が、広間に響く。
「何する気?」
「少し悪いけど……拘束させてもらう」
唇が、微かに震える。
目と口腔内は乾き、背中を汗が伝った。
精神的に負けているようでは、と、一応強気に振る舞ってはいる。
しかし、本当はそんなに強くなくて。
本当の私は、怯えているのだ。
ウェスタに捕らえられることを、父親やリゴールもろとも殺されるかもしれないことを、心の底から恐れている。
そんな弱い私に、ウェスタの片手が伸ばされた。
「……嫌!」
私の腕を掴もうとした彼女の手を、私は、半ば無意識のうちに払っていた。
ウェスタの目が大きく開かれる。
——しまった。
心の内で密かに思う。
抵抗すればどうなるか。それは目に見えている。抵抗しない場合より、ずっと酷い目に遭わされることだろう。
「まだ拒むとは……度胸はあるね」
ウェスタは呟く。
そして、再び手を伸ばし、今度は私の片手首を掴んだ。
「……離して!」
手首を掴まれているという事実。ただそれだけのことなのに、いやに恐怖心を煽ってくる。
「それはできない」
「離してちょうだい!」
「……言ったはず。それはできない、と」
ウェスタは冷ややかにそう言って、私の手首を掴む手に力を加える。
「痛っ!」
捻られた右手首に痛みが走る。
どうしてこんなに無力なのだろう——不意にそんなことを思った。
私は昨日まで、普通の暮らしをしていた。小さなことに一喜一憂し、穏やかな日々の中で生き。だから、無力なのは当然とも言える。
だけど、それでも悔しさは消えない。
何もできないという悔しさ。
抵抗する術を持たない己への苛立ち。
それらは時が経つにつれて、どんどん膨らんでいく。
「さぁ、大人しくしろ」
「嫌よ!」
「……大人しくしていれば、これ以上痛いことはしないから」
大人しくする。それしかないのか。
普通の女だから、戦う力がないから——。
「……無駄な抵抗をするな」
「嫌よ! 大人しく殺されるなんて、絶対に嫌!」
その時。
ウェスタの手の内にあったペンダントが、突然輝き始めた。
「……な」
彼女の、私の手首を掴んでいるのとは反対の手に持たれていた、リゴールのペンダント。それが、白い光を放ち始めた。
「な、何が……?」
目を細めたくなるほどの強い光を放ち始めたペンダントを見つめながら、私は思わず漏らす。
急なことに驚いているのは、ウェスタも私も同じ。
彼女も、今は、輝くペンダントを凝視している。
その数秒後。
ペンダントが放つ光の強さが凄まじくなり、私もウェスタも、ほぼ同時に目を閉じた。
瞼を開けていたら目が潰れてしまいそうなほどに眩しい光だったから。
……。
…………。
光が収まったようなので、恐る恐る瞼を開く。
一番に視界に入ったのは、リゴールのペンダント。
目の前に浮かんでいる。
「え」
戸惑っていると、リゴールのペンダントはゆっくりと落ちてきた。私はよく分からぬまま手を出し、緩やかに落ちてきていたペンダントを掴んだ。
刹那、再び光がほとばしる。
「……っ!」
眩しすぎる閃光に、反射的に目を閉じてしまう。
そして再び瞼を開いた時、私の手には、ペンダントではなく一本の剣が握られていた。
「……大人しく従え」
「殺すつもりなのでしょう?」
「……そう。王子を殺した後に」
「なら従わないわ! 大人しく殺される気なんて、欠片もないないもの!」
——そして訪れる、沈黙。
広間に音はない。
皮膚を突き刺すような静寂だけが、今ここにあるすべてだ。
身構えつつも黙っていると、やがてウェスタの手が動いた。と言っても、私に攻撃を仕掛けてきたわけではない。
「……これを知っているか」
ウェスタが取り出したのは、ペンダントだった。
銀色の円盤に星形の白い石が埋め込まれたペンダント——それは間違いなく、以前リゴールが見せてくれたもの。
「それは、リゴールの」
「その通り」
「そんなものを私に見せて、どうするつもり?」
精神的に負けているようでは駄目だ、と、私はウェスタを睨む。
誰かを睨むなんて慣れないが、眉に力を加え、負けないという意思を可能な限り表現してみる。
「……王子も既に我が手の内にある。念のため、その証拠」
敢えてペンダントを見せてくる辺り、嫌みである。
「リゴールも捕らえた、と、そう言いたいのね」
私の言葉に、ウェスタは微かに頷いた。
これはまた面倒事に巻き込まれそうだ。
皆揃ってウェスタに捕まるなんて。しかも私が助けなくてはならないような状況になるなんて。
まったく、面倒臭い。
……だが、のんびりと面倒臭がっている余裕はない。
父親や使用人たちはともかく、リゴールまで捕まるなんて、どうなっているのか。
……だが、そんなことを気にしている暇はない。
父親を、使用人を、そしてリゴールを、どうにかして助け出さなくてはならないのだ。一人だって殺されるわけにはいかない。
「父さんたちを解放して!」
「……それはできない」
「私たちは何も関係ないでしょう!」
「……王子を匿っていた、関係ないとは言えない」
ウェスタの表情はまったく変わらない。
「そもそも、貴女たちはどうしてそんなにリゴールを狙うの!」
「……言ったはず。ブラックスターの命だから、と」
淡々とした調子で述べるウェスタには、人間らしさなんてものは欠片もなくて。それはまるで、指示に従い任務を遂行するだけのロボットのよう。
「リゴールは罪人か何かなの?」
「……我々はただ、ブラックスターの命に従うのみ」
「はぐらかさないで。大切なことよ」
リゴールとは昨日知り合ったばかり。
そんな彼のために危険に向かっていってしまうなど、第三者から見れば私は少しおかしい人かもしれない。
「リゴールには殺されなくてはならない理由があるの?」
私は問う。
しかし彼女は、答えらしい答えを返すことはしなかった。
「……我々はただ、命に従うのみ。それ以上ではないし、それ以下でもない」
ウェスタは高いヒールの靴を履いた足を動かし、静かに私の方へと歩み寄ってくる。じわりじわりと距離を詰められ、拍動が速まる。が、動けない。彼女の赤い瞳に見つめられると、金縛りにあっているかのように、体が動かせなくなってしまう。
「……そろそろ時間」
こつん、こつん。
そんな足音が、広間に響く。
「何する気?」
「少し悪いけど……拘束させてもらう」
唇が、微かに震える。
目と口腔内は乾き、背中を汗が伝った。
精神的に負けているようでは、と、一応強気に振る舞ってはいる。
しかし、本当はそんなに強くなくて。
本当の私は、怯えているのだ。
ウェスタに捕らえられることを、父親やリゴールもろとも殺されるかもしれないことを、心の底から恐れている。
そんな弱い私に、ウェスタの片手が伸ばされた。
「……嫌!」
私の腕を掴もうとした彼女の手を、私は、半ば無意識のうちに払っていた。
ウェスタの目が大きく開かれる。
——しまった。
心の内で密かに思う。
抵抗すればどうなるか。それは目に見えている。抵抗しない場合より、ずっと酷い目に遭わされることだろう。
「まだ拒むとは……度胸はあるね」
ウェスタは呟く。
そして、再び手を伸ばし、今度は私の片手首を掴んだ。
「……離して!」
手首を掴まれているという事実。ただそれだけのことなのに、いやに恐怖心を煽ってくる。
「それはできない」
「離してちょうだい!」
「……言ったはず。それはできない、と」
ウェスタは冷ややかにそう言って、私の手首を掴む手に力を加える。
「痛っ!」
捻られた右手首に痛みが走る。
どうしてこんなに無力なのだろう——不意にそんなことを思った。
私は昨日まで、普通の暮らしをしていた。小さなことに一喜一憂し、穏やかな日々の中で生き。だから、無力なのは当然とも言える。
だけど、それでも悔しさは消えない。
何もできないという悔しさ。
抵抗する術を持たない己への苛立ち。
それらは時が経つにつれて、どんどん膨らんでいく。
「さぁ、大人しくしろ」
「嫌よ!」
「……大人しくしていれば、これ以上痛いことはしないから」
大人しくする。それしかないのか。
普通の女だから、戦う力がないから——。
「……無駄な抵抗をするな」
「嫌よ! 大人しく殺されるなんて、絶対に嫌!」
その時。
ウェスタの手の内にあったペンダントが、突然輝き始めた。
「……な」
彼女の、私の手首を掴んでいるのとは反対の手に持たれていた、リゴールのペンダント。それが、白い光を放ち始めた。
「な、何が……?」
目を細めたくなるほどの強い光を放ち始めたペンダントを見つめながら、私は思わず漏らす。
急なことに驚いているのは、ウェスタも私も同じ。
彼女も、今は、輝くペンダントを凝視している。
その数秒後。
ペンダントが放つ光の強さが凄まじくなり、私もウェスタも、ほぼ同時に目を閉じた。
瞼を開けていたら目が潰れてしまいそうなほどに眩しい光だったから。
……。
…………。
光が収まったようなので、恐る恐る瞼を開く。
一番に視界に入ったのは、リゴールのペンダント。
目の前に浮かんでいる。
「え」
戸惑っていると、リゴールのペンダントはゆっくりと落ちてきた。私はよく分からぬまま手を出し、緩やかに落ちてきていたペンダントを掴んだ。
刹那、再び光がほとばしる。
「……っ!」
眩しすぎる閃光に、反射的に目を閉じてしまう。
そして再び瞼を開いた時、私の手には、ペンダントではなく一本の剣が握られていた。
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