15 / 207
episode.14 噛み付かれそうな
しおりを挟む
その後も、しばらく、気まずい時間が続いた。
勝手に入ってきた男性はリゴールを起こそうとしていて、私に攻撃してくることはなかった。が、時折様子を窺うように睨まれるのが、微妙に怖かった。
「起きて下さい、王子」
「まだ眠い……」
「こんなところで眠っている暇はないのですよ!」
男性に起こされたリゴールは、一応体を起こしはしたものの、まだ寝惚けている。すぐに普段通りとはいかないようだ。
「……ん?」
少しして、リゴールは怪訝な顔をした。
「エアリでは……ないのですか」
かなり寝惚けていたリゴールだが、さすがに、段々目が覚めてきたようだ。目が覚めるにつれ、彼の顔に訝しむような色が浮かんでくる。
「王子、何を言っていらっしゃるので?」
「……デスタン?」
——直後。
リゴールの目が急に大きく開かれた。
「え、えええ!?」
夜の闇に、リゴールの甲高い叫びが響く。
「な、な、なぜ!?」
「良かった。気がつかれたようで、何よりです」
「しっ、しかしなぜ!?」
「落ち着いて下さい、王子」
やはり、男性とリゴールは知り合いだったようだ。ということはつまり、男性は敵ではないということ。私は内心安堵の溜め息をついた。これはもう、完全にひと安心と言って問題ないだろう。
「その人は知り合いなの? リゴール」
私はリゴールに尋ねる。
混乱している彼には答える余裕などないかもしれない、と思っていたが、案外そんなことはなく。
「は、はい……。彼はデスタンといいまして、わたくしの護衛です」
意外にもきちんと返してきた。
「そうだったのね。なら良かった、安心したわ」
敵にではないとはいえ、夜中に勝手に侵入されたのだ。呑気に「良かった」などと言っている場合ではない。
ただ、発した言葉に偽りはない。
侵入してきたのが敵という可能性もあったのだから、その場合に比べれば、遥かに「良かった」と言える展開だろう。
そんなことを考えていると、男性——デスタンに、凄まじい勢いで睨まれた。
「……よくもそのような口の利き方ができますね」
「えっ」
「呼び捨てに加え、敬意の感じられない口調……あまり調子に乗ると、消しますよ?」
デスタンの黄色い瞳からは、凄まじい殺気が放たれている。
「け、消す……!?」
「王子にとって必要のない人間と判断すれば消します」
そこへ、リゴールが口を挟んでくる。
「待ちなさい!」
リゴールは、私とデスタンの間に立った。彼はそれから、デスタンの方へ視線を向ける。
「デスタン! いちいち喧嘩を売るような発言をするのは止めなさい!」
「……しかし、王子」
「事情は説明します! 取り敢えず黙りなさい!」
デスタンに向けて言葉を放つリゴールには、得体の知れない風格があった。私と話している時とは、雰囲気がまったく違う。護衛にはこうなのだろうか。
そんなことを考えていると、リゴールが私へ視線を向けてきた。
「ご迷惑おかけして……申し訳ありません」
やはり、いつものリゴールだ。
「貴方が謝ることはないわ。それより、彼は貴方の護衛の方だったのね?」
「はい、実は」
リゴールは顔色を窺うような目つきで私を見ている。
下から来るような目つき。デスタンに対して物を言う時の凛とした振る舞いとは、別人のようだ。
「会えて良かったじゃない!」
私としては、少し寂しい気もするけれど。
「え、あの……」
「もう寂しくないわね!」
「……エアリ?」
リゴールは戸惑ったような顔をしている。
寂しくなっていることがバレているのだろうか?
いや、それはないはずだ。
出会って数日も経っていないのだから、そんなあっさり心がバレるはずがない。
「エアリ、その……少し様子がおかしいですよ? わたくしで良ければ、何でも言って下さい」
月の光だけが射し込む薄暗い部屋でも、リゴールの青い瞳ははっきりと見える。彼の瞳には、不安げな色が浮かんでいた。
「ふ、普通よ!」
「いえ。一日過ごさせていただいたので分かります。今の貴女は、貴女らしくありません」
リゴールの勘の良さは驚くべきものがある。
私が分かりやすい質なだけかもしれないが、こうも容易く異変に気づかれるとは思わなかった。
「私らしくない? 何を言っているの。私らしいなんて、分かるわけがないじゃない」
「……確かに、それもそうですが」
「とにかく、私のことは気にしないで!」
胸の奥を覗き見られているような感覚が怖くて、つい強く言ってしまった。リゴールはただ、私を心配してくれているだけなのに。
「はい。承知しました」
「……ごめんなさい」
後から申し訳ない気分になり謝罪すると、リゴールは笑みを浮かべて返してくる。
「い、いえ! お気になさらず!」
暗い中でもはっきりと分かるくらいの、よく目立つ笑み。穢れのない、華やかで真っ直ぐな笑顔だった。
「わたくしに遠慮は必要ありませんので! 気兼ねなく、何でも仰って下さいね」
王子ともあろう人がそんなことを言っていて良いのか? という疑問が、脳内に少し浮かんだ——その時。
「王子!」
デスタンが強い声で放った。
「どうかしましたか? デスタン」
「その女、一体何なのです!」
きょとんとしているリゴールと、険しい顔つきのデスタン。二人の表情は対照的だ。
「黙って見ていれば、王子をへこへこさせて。その女、調子に乗りすぎではないですか!」
放っておいたら今にも私へ噛み付いてきそうなデスタンを、リゴールは「落ち着きなさい!」と制止する。
「落ち着いて下さい、デスタン。わたくしはお世話になっていた身なのです。ですから、無礼があってはならないのです」
「……しかし王子」
納得できない、というような顔のデスタン。
しかし、リゴールはマイペースを貫きつつ発言を続ける。
「良いですか? デスタン。事情は今から簡単に説明しますが、終わるまで騒がないで下さい」
それに対しデスタンは静かに頷いた。
「……はい」
「では、少し時間がかかりますが、簡単に事情を説明させていただきます」
デスタンが冷静さを取り戻したところで、リゴールはこれまでの経緯を話し始めた。
私との出会いから、今夜は密かに泊まっているのだということまで。
勝手に入ってきた男性はリゴールを起こそうとしていて、私に攻撃してくることはなかった。が、時折様子を窺うように睨まれるのが、微妙に怖かった。
「起きて下さい、王子」
「まだ眠い……」
「こんなところで眠っている暇はないのですよ!」
男性に起こされたリゴールは、一応体を起こしはしたものの、まだ寝惚けている。すぐに普段通りとはいかないようだ。
「……ん?」
少しして、リゴールは怪訝な顔をした。
「エアリでは……ないのですか」
かなり寝惚けていたリゴールだが、さすがに、段々目が覚めてきたようだ。目が覚めるにつれ、彼の顔に訝しむような色が浮かんでくる。
「王子、何を言っていらっしゃるので?」
「……デスタン?」
——直後。
リゴールの目が急に大きく開かれた。
「え、えええ!?」
夜の闇に、リゴールの甲高い叫びが響く。
「な、な、なぜ!?」
「良かった。気がつかれたようで、何よりです」
「しっ、しかしなぜ!?」
「落ち着いて下さい、王子」
やはり、男性とリゴールは知り合いだったようだ。ということはつまり、男性は敵ではないということ。私は内心安堵の溜め息をついた。これはもう、完全にひと安心と言って問題ないだろう。
「その人は知り合いなの? リゴール」
私はリゴールに尋ねる。
混乱している彼には答える余裕などないかもしれない、と思っていたが、案外そんなことはなく。
「は、はい……。彼はデスタンといいまして、わたくしの護衛です」
意外にもきちんと返してきた。
「そうだったのね。なら良かった、安心したわ」
敵にではないとはいえ、夜中に勝手に侵入されたのだ。呑気に「良かった」などと言っている場合ではない。
ただ、発した言葉に偽りはない。
侵入してきたのが敵という可能性もあったのだから、その場合に比べれば、遥かに「良かった」と言える展開だろう。
そんなことを考えていると、男性——デスタンに、凄まじい勢いで睨まれた。
「……よくもそのような口の利き方ができますね」
「えっ」
「呼び捨てに加え、敬意の感じられない口調……あまり調子に乗ると、消しますよ?」
デスタンの黄色い瞳からは、凄まじい殺気が放たれている。
「け、消す……!?」
「王子にとって必要のない人間と判断すれば消します」
そこへ、リゴールが口を挟んでくる。
「待ちなさい!」
リゴールは、私とデスタンの間に立った。彼はそれから、デスタンの方へ視線を向ける。
「デスタン! いちいち喧嘩を売るような発言をするのは止めなさい!」
「……しかし、王子」
「事情は説明します! 取り敢えず黙りなさい!」
デスタンに向けて言葉を放つリゴールには、得体の知れない風格があった。私と話している時とは、雰囲気がまったく違う。護衛にはこうなのだろうか。
そんなことを考えていると、リゴールが私へ視線を向けてきた。
「ご迷惑おかけして……申し訳ありません」
やはり、いつものリゴールだ。
「貴方が謝ることはないわ。それより、彼は貴方の護衛の方だったのね?」
「はい、実は」
リゴールは顔色を窺うような目つきで私を見ている。
下から来るような目つき。デスタンに対して物を言う時の凛とした振る舞いとは、別人のようだ。
「会えて良かったじゃない!」
私としては、少し寂しい気もするけれど。
「え、あの……」
「もう寂しくないわね!」
「……エアリ?」
リゴールは戸惑ったような顔をしている。
寂しくなっていることがバレているのだろうか?
いや、それはないはずだ。
出会って数日も経っていないのだから、そんなあっさり心がバレるはずがない。
「エアリ、その……少し様子がおかしいですよ? わたくしで良ければ、何でも言って下さい」
月の光だけが射し込む薄暗い部屋でも、リゴールの青い瞳ははっきりと見える。彼の瞳には、不安げな色が浮かんでいた。
「ふ、普通よ!」
「いえ。一日過ごさせていただいたので分かります。今の貴女は、貴女らしくありません」
リゴールの勘の良さは驚くべきものがある。
私が分かりやすい質なだけかもしれないが、こうも容易く異変に気づかれるとは思わなかった。
「私らしくない? 何を言っているの。私らしいなんて、分かるわけがないじゃない」
「……確かに、それもそうですが」
「とにかく、私のことは気にしないで!」
胸の奥を覗き見られているような感覚が怖くて、つい強く言ってしまった。リゴールはただ、私を心配してくれているだけなのに。
「はい。承知しました」
「……ごめんなさい」
後から申し訳ない気分になり謝罪すると、リゴールは笑みを浮かべて返してくる。
「い、いえ! お気になさらず!」
暗い中でもはっきりと分かるくらいの、よく目立つ笑み。穢れのない、華やかで真っ直ぐな笑顔だった。
「わたくしに遠慮は必要ありませんので! 気兼ねなく、何でも仰って下さいね」
王子ともあろう人がそんなことを言っていて良いのか? という疑問が、脳内に少し浮かんだ——その時。
「王子!」
デスタンが強い声で放った。
「どうかしましたか? デスタン」
「その女、一体何なのです!」
きょとんとしているリゴールと、険しい顔つきのデスタン。二人の表情は対照的だ。
「黙って見ていれば、王子をへこへこさせて。その女、調子に乗りすぎではないですか!」
放っておいたら今にも私へ噛み付いてきそうなデスタンを、リゴールは「落ち着きなさい!」と制止する。
「落ち着いて下さい、デスタン。わたくしはお世話になっていた身なのです。ですから、無礼があってはならないのです」
「……しかし王子」
納得できない、というような顔のデスタン。
しかし、リゴールはマイペースを貫きつつ発言を続ける。
「良いですか? デスタン。事情は今から簡単に説明しますが、終わるまで騒がないで下さい」
それに対しデスタンは静かに頷いた。
「……はい」
「では、少し時間がかかりますが、簡単に事情を説明させていただきます」
デスタンが冷静さを取り戻したところで、リゴールはこれまでの経緯を話し始めた。
私との出会いから、今夜は密かに泊まっているのだということまで。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
【コミカライズ決定】魔力ゼロの子爵令嬢は王太子殿下のキス係
ayame@アンジェリカ書籍化決定
恋愛
【ネトコン12受賞&コミカライズ決定です!】私、ユーファミア・リブレは、魔力が溢れるこの世界で、子爵家という貴族の一員でありながら魔力を持たずに生まれた。平民でも貴族でも、程度の差はあれど、誰もが有しているはずの魔力がゼロ。けれど優しい両親と歳の離れた後継ぎの弟に囲まれ、贅沢ではないものの、それなりに幸せな暮らしを送っていた。そんなささやかな生活も、12歳のとき父が災害に巻き込まれて亡くなったことで一変する。領地を復興させるにも先立つものがなく、没落を覚悟したそのとき、王家から思わぬ打診を受けた。高すぎる魔力のせいで身体に異常をきたしているカーティス王太子殿下の治療に協力してほしいというものだ。魔力ゼロの自分は役立たずでこのまま穀潰し生活を送るか修道院にでも入るしかない立場。家族と領民を守れるならと申し出を受け、王宮に伺候した私。そして告げられた仕事内容は、カーティス王太子殿下の体内で暴走する魔力をキスを通して吸収する役目だったーーー。_______________
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる