155 / 207
episode.153 ドリとラルク
しおりを挟む
それから私は食堂へと戻った。
リゴールも連れて。
まだ食堂内で本を読んでいたエトーリアは、私の帰りが遅かったことを気にしていたようで、「遅かったわね。何かあったの?」などと聞いてきた。
けれど、本当のことを告げる勇気は私にはなく。
私は「少しお話をしていたの」とだけ答えた。
こんな嘘、本当はつきたくない。母親に対して本当のことを話せないというのは、心苦しいものがある。
だが、リゴールを護るためだ。
こんなことを言っていたら、母親よりリゴールの方につくなんて、と怒られてしまうかもしれないけれど。でも、私は、リゴールが悪者にされることにはもう耐えられない。
だから私は嘘をついた。
心の中で、謝罪しながら。
◆
その頃、裏切り者であるグラネイトとウェスタを仕留めよとの命令をブラックスター王より受けた二人は、地上界へと移動してきていた。
一人は二十代半ばくらいと思われる女性。
もう一人は四十代くらいの男性。
二人は、慣れない地を堂々と歩いている。
「ドリ。貴女の戦闘スタイルについて、少しだけ聞いておきたいのだが」
口を開いたのは、男性の方だ。
男性は、黒い髪はすべて後ろへ流した状態で固めている。それゆえ、本来なら顔全体がはっきり露出する形になりそうなところなのだが、そうはなっていない。というのも、眼帯を着用しているのだ。革製の黒い眼帯が顔の左半分のほとんどに覆い被さっていて、顔面の肌は右半分しか見えないという状態になっている。また、露わになっている右目は切れ長で、瞳は刃のような鋭さのある灰色だ。
また、片手には弓を持っている。背中には、矢を入れておくケース。
「何でしょうか」
応じるのは、ドリと呼ばれた女性。
二十代半ばくらいに見える彼女は、肌がとても綺麗で、大人びた顔立ち。赤と橙の中間のような色みの髪は、直毛で、腰の辺りまで伸びている。
「まず、武器は何だろうか」
「あたしは槍です」
「そうか。そういうことなら、近接戦闘も問題なさそうだな」
ドリは、腰から太股の後ろ側にかけて垂れた紺の布をはためかせながら、一歩一歩確実に前へ進んでゆく。履いているのはヒールのあるロングブーツだが、歩くことに支障はなさそうだ。
「はい。近距離戦は任せて下さい」
「頼もしいな。……女性に任せるというのは申し訳ない気もするが」
「いえ。戦いに男も女も関係ありません。戦える者が戦えば、それで良いのです」
ドリはそう言って、前に垂れてきた髪を、紺の長い手袋をはめた片手で後ろへ流す。
「それで、そちらは……お名前からお聞きしても?」
「私か? 私の名はラルク」
四十代に見える眼帯の男性——ラルクは、あっさり名乗る。
それに対し、ドリはくすっと笑う。
「何だか主人公みたいなお名前ですね」
軽く握った拳を口元に添えて微かに笑うドリを見て、ラルクは戸惑ったような顔をする。
「主人公みたい、だと……?」
「えぇ。あたしが読んでいた物語の主人公、三文字の名前のことが多かったんです」
「物語? つまり、本か?」
「はい」
ドリはそう言って、微笑む。
静かな笑みだが、美しいという言葉がよく似合う表情でもある。
「好きなんです、夢をみせてくれる物語が。だからあたし、ブラックスターに生まれて良かったです」
ドリはすぐ隣にいるラルクへ視線を向ける。
「それはどういう繋がりだ?」
「ホワイトスターでは架空の物語は禁止だって、そう聞いたので」
「……なるほど。そういうことか」
木漏れ日の中、ドリとラルクは足を動かし続ける。
「理由は何にせよ……生まれを誇れるのは良いことだな」
「ですよね! ラルクさん」
「あぁ。それは素晴らしいことだと、そう思う」
ドリとラルク。二人は長い間知り合いだったわけではない。それゆえ、そこまで強い友情があるわけではない。
けれど今、二人の目標は同じ。
数少ない共通点である『任務』が、二人の心を徐々に近づけていっている。
地上界へ降り立ったばかりの二人は、まず、グラネイトとウェスタの居場所を確認する。
……と言っても、自力で一から探すわけではなく。
ブラックスターにいる間に貰っていた情報を頼りに、気配を察知しながらの確認である。
「今回の任務、上手くいくと良いですね。ラルクさん」
「そうだな」
とはいえ、確認も簡単ではない。
ある程度情報があるとはいえ、広い地上界の中でたった二人を見つけ出さなくてはならないのだから、とても簡単なこととは言えない。
それでも、ドリとラルクはやる気に満ちている。
「必ず成功させ、共に評価されよう」
「もちろんです!」
ドリはハキハキとやる気があることを主張。それに比べると、ラルクは、やや低めのテンションで。しかし、両者共、任務を達成するという意思に満ちている——それは事実だ。
「ブラックスター王に認められ、出世する。ドリもそれを目指しているのだろう?」
「少しでも給料をいただいて、家計の足しにしたいと考えています」
ドリがさらりと述べると、ラルクは驚きを露わにする。
「か、家計!?」
最初、かなり驚いている、というような顔をしたラルク。しかし、数秒が経過し、「これは失礼」と言いながら、驚いた顔をするのを止めた。
ただ、顔面が硬直してしまっていることに変わりはない。
「……既婚者、なのか?」
「まさか。未婚です」
苦笑しながら答えるドリ。
「そ、それは失礼!」
「いえ。気にしないで下さい」
「では家計というのは……」
「兄弟や両親の生活費のことです。分かりづらくてすみません」
そこまで聞いて、ラルクはようやく胸を撫で下ろす。
「な、なるほど……そういうことか……」
その後、ドリとラルクは、グラネイトとウェスタの居場所を突き止めた。目標の居場所を突き止めた二人は、作戦を決行するべく準備に入る。
ドリは槍の扱いに長けており、近距離戦闘が得意。
それに対しラルクは、弓矢での戦闘を得意としている。
得意な戦い方は正反対な二人だが、だからこそできることがあると考え、二人は真剣に考えた。
そして、作戦決行の朝を迎える——。
リゴールも連れて。
まだ食堂内で本を読んでいたエトーリアは、私の帰りが遅かったことを気にしていたようで、「遅かったわね。何かあったの?」などと聞いてきた。
けれど、本当のことを告げる勇気は私にはなく。
私は「少しお話をしていたの」とだけ答えた。
こんな嘘、本当はつきたくない。母親に対して本当のことを話せないというのは、心苦しいものがある。
だが、リゴールを護るためだ。
こんなことを言っていたら、母親よりリゴールの方につくなんて、と怒られてしまうかもしれないけれど。でも、私は、リゴールが悪者にされることにはもう耐えられない。
だから私は嘘をついた。
心の中で、謝罪しながら。
◆
その頃、裏切り者であるグラネイトとウェスタを仕留めよとの命令をブラックスター王より受けた二人は、地上界へと移動してきていた。
一人は二十代半ばくらいと思われる女性。
もう一人は四十代くらいの男性。
二人は、慣れない地を堂々と歩いている。
「ドリ。貴女の戦闘スタイルについて、少しだけ聞いておきたいのだが」
口を開いたのは、男性の方だ。
男性は、黒い髪はすべて後ろへ流した状態で固めている。それゆえ、本来なら顔全体がはっきり露出する形になりそうなところなのだが、そうはなっていない。というのも、眼帯を着用しているのだ。革製の黒い眼帯が顔の左半分のほとんどに覆い被さっていて、顔面の肌は右半分しか見えないという状態になっている。また、露わになっている右目は切れ長で、瞳は刃のような鋭さのある灰色だ。
また、片手には弓を持っている。背中には、矢を入れておくケース。
「何でしょうか」
応じるのは、ドリと呼ばれた女性。
二十代半ばくらいに見える彼女は、肌がとても綺麗で、大人びた顔立ち。赤と橙の中間のような色みの髪は、直毛で、腰の辺りまで伸びている。
「まず、武器は何だろうか」
「あたしは槍です」
「そうか。そういうことなら、近接戦闘も問題なさそうだな」
ドリは、腰から太股の後ろ側にかけて垂れた紺の布をはためかせながら、一歩一歩確実に前へ進んでゆく。履いているのはヒールのあるロングブーツだが、歩くことに支障はなさそうだ。
「はい。近距離戦は任せて下さい」
「頼もしいな。……女性に任せるというのは申し訳ない気もするが」
「いえ。戦いに男も女も関係ありません。戦える者が戦えば、それで良いのです」
ドリはそう言って、前に垂れてきた髪を、紺の長い手袋をはめた片手で後ろへ流す。
「それで、そちらは……お名前からお聞きしても?」
「私か? 私の名はラルク」
四十代に見える眼帯の男性——ラルクは、あっさり名乗る。
それに対し、ドリはくすっと笑う。
「何だか主人公みたいなお名前ですね」
軽く握った拳を口元に添えて微かに笑うドリを見て、ラルクは戸惑ったような顔をする。
「主人公みたい、だと……?」
「えぇ。あたしが読んでいた物語の主人公、三文字の名前のことが多かったんです」
「物語? つまり、本か?」
「はい」
ドリはそう言って、微笑む。
静かな笑みだが、美しいという言葉がよく似合う表情でもある。
「好きなんです、夢をみせてくれる物語が。だからあたし、ブラックスターに生まれて良かったです」
ドリはすぐ隣にいるラルクへ視線を向ける。
「それはどういう繋がりだ?」
「ホワイトスターでは架空の物語は禁止だって、そう聞いたので」
「……なるほど。そういうことか」
木漏れ日の中、ドリとラルクは足を動かし続ける。
「理由は何にせよ……生まれを誇れるのは良いことだな」
「ですよね! ラルクさん」
「あぁ。それは素晴らしいことだと、そう思う」
ドリとラルク。二人は長い間知り合いだったわけではない。それゆえ、そこまで強い友情があるわけではない。
けれど今、二人の目標は同じ。
数少ない共通点である『任務』が、二人の心を徐々に近づけていっている。
地上界へ降り立ったばかりの二人は、まず、グラネイトとウェスタの居場所を確認する。
……と言っても、自力で一から探すわけではなく。
ブラックスターにいる間に貰っていた情報を頼りに、気配を察知しながらの確認である。
「今回の任務、上手くいくと良いですね。ラルクさん」
「そうだな」
とはいえ、確認も簡単ではない。
ある程度情報があるとはいえ、広い地上界の中でたった二人を見つけ出さなくてはならないのだから、とても簡単なこととは言えない。
それでも、ドリとラルクはやる気に満ちている。
「必ず成功させ、共に評価されよう」
「もちろんです!」
ドリはハキハキとやる気があることを主張。それに比べると、ラルクは、やや低めのテンションで。しかし、両者共、任務を達成するという意思に満ちている——それは事実だ。
「ブラックスター王に認められ、出世する。ドリもそれを目指しているのだろう?」
「少しでも給料をいただいて、家計の足しにしたいと考えています」
ドリがさらりと述べると、ラルクは驚きを露わにする。
「か、家計!?」
最初、かなり驚いている、というような顔をしたラルク。しかし、数秒が経過し、「これは失礼」と言いながら、驚いた顔をするのを止めた。
ただ、顔面が硬直してしまっていることに変わりはない。
「……既婚者、なのか?」
「まさか。未婚です」
苦笑しながら答えるドリ。
「そ、それは失礼!」
「いえ。気にしないで下さい」
「では家計というのは……」
「兄弟や両親の生活費のことです。分かりづらくてすみません」
そこまで聞いて、ラルクはようやく胸を撫で下ろす。
「な、なるほど……そういうことか……」
その後、ドリとラルクは、グラネイトとウェスタの居場所を突き止めた。目標の居場所を突き止めた二人は、作戦を決行するべく準備に入る。
ドリは槍の扱いに長けており、近距離戦闘が得意。
それに対しラルクは、弓矢での戦闘を得意としている。
得意な戦い方は正反対な二人だが、だからこそできることがあると考え、二人は真剣に考えた。
そして、作戦決行の朝を迎える——。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
【コミカライズ決定】魔力ゼロの子爵令嬢は王太子殿下のキス係
ayame@アンジェリカ書籍化決定
恋愛
【ネトコン12受賞&コミカライズ決定です!】私、ユーファミア・リブレは、魔力が溢れるこの世界で、子爵家という貴族の一員でありながら魔力を持たずに生まれた。平民でも貴族でも、程度の差はあれど、誰もが有しているはずの魔力がゼロ。けれど優しい両親と歳の離れた後継ぎの弟に囲まれ、贅沢ではないものの、それなりに幸せな暮らしを送っていた。そんなささやかな生活も、12歳のとき父が災害に巻き込まれて亡くなったことで一変する。領地を復興させるにも先立つものがなく、没落を覚悟したそのとき、王家から思わぬ打診を受けた。高すぎる魔力のせいで身体に異常をきたしているカーティス王太子殿下の治療に協力してほしいというものだ。魔力ゼロの自分は役立たずでこのまま穀潰し生活を送るか修道院にでも入るしかない立場。家族と領民を守れるならと申し出を受け、王宮に伺候した私。そして告げられた仕事内容は、カーティス王太子殿下の体内で暴走する魔力をキスを通して吸収する役目だったーーー。_______________
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる