女好きにもほどがありますよ。

四季

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女好きにもほどがありますよ。

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「やっぱり、君とはやっていけないよ」

 突きつけられたのは非常な言葉。

「婚約は破棄とさせてほしい」
「なぜ!?」
「君は可愛げがない。僕が女性と仲良くしているだけで怒り出すような人とはやっていけない」

 確かに、私は、婚約者に対して意見を述べたことがある。でもそれは、彼の女遊びがあまりに酷かったからだ。ちょっとのことであれば私だって流していたに違いない。

 彼は女性と遊ぶことにしか意識が向いていない。

 少し時間があれば何人もいる愛人のような女性のうちの誰かのところへ行って遊ぶ。それも二人きりで。そして夜中まで帰ってこない。
 また、給料日には、必ずと言っていいくらい女性と遊べる店へ出かけていく。この場合ももちろん、かなり長時間遊んで、帰ってくるのはお金がおおよそ尽きた頃。

 そんなのを見逃せというのか?

 無理だ。
 不可能だ。

「君とはお別れだ」
「……分かりました、さようなら」

 こうして私たちの婚約は破棄となった。

 私はその後別の地味な青年と婚約し無事結婚式を終えて夫婦となった。子どもも設け、平凡ながら幸せな家庭を築くことができている。それは、細やかだけれど、とても大きな幸福だ。

 一方、元婚約者の彼はというと、あの後も女遊びを続けたらしい。

 だが、ある時店の一人の女性に惚れてしまい、彼女に会うため過剰にお金を使うようになって。しまいに借金までするようになった。が、当然、いきなり大きな額を借りても返せるあてはない。ということで、借金を返済できず。結局、借金返済を迫る者に捕まってしまって、内臓を売り飛ばされたそうだ。


◆終わり◆
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