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しおりを挟む「ずっと一緒にいようね!」
「ああそうだな!」
私ボルフィナと異性の幼馴染みである彼シープは将来を誓い合ったほどの仲だった。
私たちは他の誰も寄せ付けないほど仲良しで。
晴れの日も雨の日も、嵐の日だって、必ず会って遊んでいるほどの親友だったのだ。
そしてある程度の年齢になると婚約。
さらなる一歩を踏み出すこととなった。
「ボルフィナとなら楽しく過ごせそうだから嬉しい! これからもよろしくな!」
「こちらこそ。これからもいろんなことをして楽しく生きていきましょ」
この絆は誰にも壊せない――そう思っていた、あの日までは。
◆
「ごめんボルフィナ、俺は彼女と生きることにした」
告げられたのは衝撃的な言葉だった。
でもそれ以上に大きなショックを受けたことがあった。
それは、彼の横に女性がいたことだ。
「将来誓ったけどさ、でも、あれは子どもの頃のことだし。効力はさすがに永遠ではないってもんだ」
「えええ……」
「だからさ、おしまいにする。俺、そう決めたよ。ボルフィナのことも嫌いじゃないけどさ。ただ、俺は心から愛せる人とくっつきたい」
シープの隣にいる巻き毛の女性は勝ち誇ったようにこちらをじっと見てきている。
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