2 / 2
後編
しおりを挟むすべては彼のおかげだ。
助けてもらったからこそ今日があり命がある。
その後、あの時私を殺そうとした女性が我が婚約者アルトと裏で付き合っていた女性であると判明し、それによって私とアルトの婚約は破棄となった。
女性は既に殺人未遂で処刑されている。
でも、それでも、アルトと共に生きてゆく未来はなかった。
◆
あれから数年、私は、思わぬ展開ではあったがブレイクフルトと結婚した。
治療を受けさせてもらっていた期間中は特別なことなんてなくて。でも、私が実家に戻って間もなく、彼から連絡があったのだ。どうしても忘れられない、と。それは将来を見据えて関わっていきたいという申し出であった。
そこから話は進み始めて、結婚するにまで至ったのだ。
貴女と共に生きてゆきたい。
そう言われた時は困り果ててしまったけれど。
でも私はやがてそれを受け入れて。
王子の妻として生きてゆく、その道を選んだ。
ちなみにアルトはというと。
私たちの結婚披露パレードの際に路上へ怪しい瓶を投げ込んだために拘束され、危険行為を行ったということで後日処刑された。
◆終わり◆
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる