反抗的な態度、とか言って、好き勝手したいだけですよね

四季

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後編

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 最初は災害が多発するようになった。これまではそんなに起こらなかったのに。しかしそれは気候変動の影響ということで片付けられた。聖女に酷い仕打ちをしたせいでは、と言う者も国民の中にはいたが、国は真剣に捉えなかった。

 しかし、半年ほど経った頃から、王族の関係者に不幸が発生するようになってくる。

 国王の父親が昨日まで元気だったにもかかわらず突然死、その妻も移動中の事故によって落命。数日後には何台もの馬車が絡む大事故によって国王の妹二人とその夫が死亡してしまう。また、健康であることだけが売りとまで言われていた王妃の両親が、共に、急な病によって他界した。

 また、災害が多発したことによって家や職を失う国民がたくさん現れ、徐々に治安が悪くなる。

 オラスの女であった女性の中にも、冷静さを欠いた一般人によって殺害される者が発生した。

 この時、オラスは犯人探しに躍起になり、少しでも怪しいと思えば処刑するよう命じた。その結果、大量の冤罪が発生。多くの命が理不尽に奪われることとなる。

 その事実に怒った国民は、みるみるうちに大きな集団となり、やがて王国そのものに牙を剥いた。

 オラスの弟でもある第二王子は説得しようと民の前に出た瞬間に過激な人物に寄って腹を刺され、そのまま搬送される。一命は取り留めたが、その後は精神面で苦しみ、一日のほとんどをベッドの上で過ごすようになった。

 当のオラスはというと、親しくしていた女性のうちの一人に毒を盛られ、そのまま死亡した。

 その後、国王は国民たちによって作られた組織に拘束され、王国は滅んだ。


◆終わり◆
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