母や姉からこき使われてきたので色々嫌で、少々無理矢理な感じではありますが神になることにしました。

四季

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前編

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「あんたなんて! ダサいのよ! それにいちいち行動遅くて鬱陶しい! だから黙って空気になってなさい!」

 幼い頃から家ではあまり良い扱いを受けられずに来た。

 というのも、母が色々喋る姉ばかりを可愛がっていて、大人しかった私のことは良く思っていなかったのだ。

 そしてある程度成長すると、今度は段々こき使われるようになって。

 いつしか奴隷に近いような扱いをされるようになっていった。

 そんな日々の中、私はこっそりと花を育てていた。どこにあってもそっと咲き続け輝いている花というものに魅力を感じるようになっていったのだ。花だけはいつだって私の傍にいてくれる。私にも嫌な顔をせず寄り添っていてくれる。だからこそ、それは何よりも愛おしい宝物だった。

 そんなある日、ずっと大事に育ててきたものが開花した。

 あれはいつだったか……家から少し離れた海岸沿いで拾った珍しい形をした種、それを植木鉢に植えていたものがそれだ。

 で、咲いた花は虹色だった。

 花弁の形としてはチューリップに似ている。

「綺麗……嘘みたい、虹色で……」

 それが咲いた日は嬉しかった。
 とても美しかったから。

 ――そして、その日の晩。

『よくその花を育ててくれましたね、お嬢さん』

 目の前に現れたのは半透明な男神。

 最初は意味が分からなかった。
 何が起きているのだろう、と思ってしまって。
 理解が及ばなかった。
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