2 / 2
後編
しおりを挟む
◆
それかららしくなくしばらく落ち込んでいた私だったが、ある時母親が紹介してくれて行ったカウンセリング会にて、一人の医師の男性と知り合う。
最初は医師と患者でしかなかった。
当然のことだが。
しかし、話していると共通の趣味があることが発覚し、それから急激に人として仲良くなっていった。
で、一年も経たないうちに交際が始まる。
そして、出会った翌年、私は医師の彼と結ばれることとなった。
彼は私が婚約破棄されたことがあると知っているがそれに対して何も言わなかった。また、彼の親も、知っていても指摘したりはせず温かな眼差しで見つめてくれていた。
◆
オルブとミミは、子が誕生間近に亡くなったことを大層嘆き悲しんでいた。
実はミミは再会してすぐに子を宿していて。そのこともあって、オルブはリエラとの関係を解消したのであった。が、子が生まれる直前にミミは馬車の事故に遭い、宿していた子を死なせてしまった。また、彼女自身も、その時に負った怪我によって二度と子のできぬ身体となってしまった。
そして、やがて、二人の関係は壊れゆく。
「ごめんなミミ、子どもできないなら無理だわ」
「そんなぁ……どうして……」
「誰だって普通に子孫は欲しいものだろ」
「でもぉ……」
「それに、俺の親も言ってるんだ。この時代に子孫を残せない子と結婚するなんて時間の無駄だ、って」
こうしてオルブとミミは別れることとなった。
ミミは絶望し、別れを告げられたその日の晩に自ら命を絶った。
そうして子孫を残すべく動き出したオルブ。彼はリエラとよりを戻そうと考え彼女に再び近づく。しかし既に遅かった。リエラは既に他の男性と結婚し、幸せになっていた。改めて他の女性を探そうと決意したオルブ。だが、帰宅途中馬車に乗っている時に土砂崩れに巻き込まれ、命だけは助かったものの生殖能力は失うこととなってしまった。
「俺にはもう……価値なんてない……」
彼は今、絶望の中でベッドの上にいる。
◆終わり◆
それかららしくなくしばらく落ち込んでいた私だったが、ある時母親が紹介してくれて行ったカウンセリング会にて、一人の医師の男性と知り合う。
最初は医師と患者でしかなかった。
当然のことだが。
しかし、話していると共通の趣味があることが発覚し、それから急激に人として仲良くなっていった。
で、一年も経たないうちに交際が始まる。
そして、出会った翌年、私は医師の彼と結ばれることとなった。
彼は私が婚約破棄されたことがあると知っているがそれに対して何も言わなかった。また、彼の親も、知っていても指摘したりはせず温かな眼差しで見つめてくれていた。
◆
オルブとミミは、子が誕生間近に亡くなったことを大層嘆き悲しんでいた。
実はミミは再会してすぐに子を宿していて。そのこともあって、オルブはリエラとの関係を解消したのであった。が、子が生まれる直前にミミは馬車の事故に遭い、宿していた子を死なせてしまった。また、彼女自身も、その時に負った怪我によって二度と子のできぬ身体となってしまった。
そして、やがて、二人の関係は壊れゆく。
「ごめんなミミ、子どもできないなら無理だわ」
「そんなぁ……どうして……」
「誰だって普通に子孫は欲しいものだろ」
「でもぉ……」
「それに、俺の親も言ってるんだ。この時代に子孫を残せない子と結婚するなんて時間の無駄だ、って」
こうしてオルブとミミは別れることとなった。
ミミは絶望し、別れを告げられたその日の晩に自ら命を絶った。
そうして子孫を残すべく動き出したオルブ。彼はリエラとよりを戻そうと考え彼女に再び近づく。しかし既に遅かった。リエラは既に他の男性と結婚し、幸せになっていた。改めて他の女性を探そうと決意したオルブ。だが、帰宅途中馬車に乗っている時に土砂崩れに巻き込まれ、命だけは助かったものの生殖能力は失うこととなってしまった。
「俺にはもう……価値なんてない……」
彼は今、絶望の中でベッドの上にいる。
◆終わり◆
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
お前は要らない、ですか。そうですか、分かりました。では私は去りますね。あ、私、こう見えても人気があるので、次の相手もすぐに見つかりますよ。
四季
恋愛
お前は要らない、ですか。
そうですか、分かりました。
では私は去りますね。
二度目の婚約者には、もう何も期待しません!……そう思っていたのに、待っていたのは年下領主からの溺愛でした。
当麻月菜
恋愛
フェルベラ・ウィステリアは12歳の時に親が決めた婚約者ロジャードに相応しい女性になるため、これまで必死に努力を重ねてきた。
しかし婚約者であるロジャードはあっさり妹に心変わりした。
最後に人間性を疑うような捨て台詞を吐かれたフェルベラは、プツンと何かが切れてロジャードを回し蹴りしをかまして、6年という長い婚約期間に終止符を打った。
それから三ヶ月後。島流し扱いでフェルベラは岩山ばかりの僻地ルグ領の領主の元に嫁ぐ。愛人として。
婚約者に心変わりをされ、若い身空で愛人になるなんて不幸だと泣き崩れるかと思いきや、フェルベラの心は穏やかだった。
だって二度目の婚約者には、もう何も期待していないから。全然平気。
これからの人生は好きにさせてもらおう。そう決めてルグ領の領主に出会った瞬間、期待は良い意味で裏切られた。
もう好きと思えない? ならおしまいにしましょう。あ、一応言っておきますけど。後からやり直したいとか言っても……無駄ですからね?
四季
恋愛
もう好きと思えない? ならおしまいにしましょう。あ、一応言っておきますけど。後からやり直したいとか言っても……無駄ですからね?
好きな人ができたなら仕方ない、お別れしましょう
四季
恋愛
フルエリーゼとハインツは婚約者同士。
親同士は知り合いで、年が近いということもあってそこそこ親しくしていた。最初のうちは良かったのだ。
しかし、ハインツが段々、心ここに在らずのような目をするようになって……。
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。
四季
恋愛
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。
不実なあなたに感謝を
黒木メイ
恋愛
王太子妃であるベアトリーチェと踊るのは最初のダンスのみ。落ち人のアンナとは望まれるまま何度も踊るのに。王太子であるマルコが誰に好意を寄せているかははたから見れば一目瞭然だ。けれど、マルコが心から愛しているのはベアトリーチェだけだった。そのことに気づいていながらも受け入れられないベアトリーチェ。そんな時、マルコとアンナがとうとう一線を越えたことを知る。――――不実なあなたを恨んだ回数は数知れず。けれど、今では感謝すらしている。愚かなあなたのおかげで『幸せ』を取り戻すことができたのだから。
※異世界転移をしている登場人物がいますが主人公ではないためタグを外しています。
※曖昧設定。
※一旦完結。
※性描写は匂わせ程度。
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載予定。
婚約破棄を告げられたのですが、どうやらそこには親友の嘘が絡んでいるようで……? ~大切なのは真実を真実であると理解することです~
四季
恋愛
婚約破棄を告げられたのですが、どうやらそこには親友の嘘が絡んでいるようで……?
大切なのは真実を真実であると理解することです。
婚約破棄ですか?あなたは誰に向かって口をきいているのですか!?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私、マリアンヌ・バークレーは王宮の誕生日パーティーでいきなり婚約破棄を言い渡された。は!?婚約破棄ですか?あなたは誰ですの?誰にモノを言っているのですか?頭大丈夫ですか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる