覚悟を胸に

四季

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覚悟を胸に

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とろけるような恋をしていた
その頃は幸せで
甘い蜜を舐めるかのように
毎日楽しんでいた
毎日ときめいていた

あなたと共に生きられるなら
もう何も怖くない
あなたが傍にいてくれるのであれば
そう何も恐れない

それほどの勢いと心で
ただ歩んでいた

――でもあなたはわたしを捨てたわ

愛し合っていた頃は
永遠を見つめられる気がしていて
けれどもわたしたちは
異なる道へと足を踏み出すこととなってしまった

悲しいことね……

けれどもそれは
もしかしたら
未来への出発点なのかもしれない

時が流れて
傷が癒えたなら
きっと気づくのでしょう
この世界の理
生きてきた道の本当の姿に

愛し合っていた頃は
永遠を見つめられる気がしていて
けれどもわたしたちは
異なる道へと足を踏み出すこととなってしまった

けれどももう迷わない……

未来を見据えて
強く生きる
あなたがいない世界でも
ただ突き進む
どこまでも進み続ける

覚悟を胸に
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