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後編
しおりを挟むようやく解放されると思っていたのに。
また虐められる日々に戻ってしまう。
また嫌な思いを重ねる日々に帰ることになってしまう。
絶望の種は確かにここにあった。
――が、虐められる日々に戻るようなことにはならなかった。
というのも、フィフィは弱りきっていたのだ。
今の彼女には他者を虐める元気などなく。
壊れ弱りきった彼女は廃人のようで人形のようでもあって。
もはや私に絡む知能さえ失っているようだった。
そして、それから数ヶ月が経ち、フィフィは自ら命を絶った。
母は懸命に世話をしていた。
にもかかわらずフィフィは逝ってしまった。
それが辛かったのだろう。
葬式の日、母は、これまで見たことがないくらい豪快に隠そうともせずに号泣していた。
もしフィフィが意地悪でない妹だったとしたら――私も、母のように、周りなど気にする余裕もないくらい泣いていたのかもしれない。
◆
あれからどのくらい時が経っただろう。
正直すぐには思い出せない。
けれども私は二十四歳になった。
先日、私は、結婚した。
散々虐められてきた人生だった。けれどもそんな私でも包み込むような優しさを持つ人と結ばれることができて。どうやらある程度の幸せは手にいられそうだ。私より積極的で一見愛らしそうな妹でもたどり着けず終わった場所に、私はたどり着くことができた。
運命とはなかなか分からないものだ。
◆終わり◆
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