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後編
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その後私は仕事関係で知り合った二つ年下の男性と結婚した。
けれども魔蜘蛛の世話は続けている。というのも、この仕事をできる人が他にいないのだ。私が辞めてしまったら、そこで生きている魔蜘蛛たちは放置されることとなってしまう。だから辞められないし、辞めたくないと思っている。
ただ、今の夫は理解ある人で、温かく見守り「続けたいなら続けてね」と言ってくれている――だから堂々と働くことを続けられている。
ちなみにレイブンはというと、恋人が兄と歩いていたのを見て浮気されていると勘違いし彼女を呼び出して刺殺し、人殺しとして牢に入れられることとなったようだ。
彼は今や殺人犯。
人を殺めた者。
恐らくもう二度と生きて世へ出ることはできない。
愛する人を誤解で殺めるとは愚かな……。
◆終わり◆
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