婚約者の手作りスイーツに「何これ、ごみ?」とか言うなんて……どうかしていますよ!? さすがに酷すぎません!?

四季

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後編

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 ◆


 結婚後ウィッジルーカスは地獄をみることとなった。

「ウィッジルーカス、どこへも行っちゃだめよぉ?」
「少しくらい外へ行かせてくれ! 頼む! アンジェリーナ、俺はただ太陽の光を浴びたいだけなんだ!」

 妻アンジェリーナはウィッジルーカスを自宅に監禁したのだ。

「駄目よ、浮気するでしょ」
「したことないだろ!?」
「男は浮気するものよ。これまでしていなくてもこれからするわ」
「しないってば!」
「いいえ、するわ。……それより、アタシが作った料理を食べてくれる? 今から持ってくるわぁ」

 また、アンジェリーナは、大量の手作り料理をウィッジルーカスに食べさせることを好んでいた。

 ただし彼女は料理が驚くくらい下手。
 その味は「本当にこの世のものか?」というほどに厳しいものである。

「もっと食べて? 食べて? うふふ」
「げえぇぇぇっ……」
「どうして出すの? しっかり飲み込みなさいよ。愛する妻の手料理でしょう? ね? うふふっ、ほら、早く食べて」
「ま……まっ……ま、ず……」
「はぁ?」
「い、いやっ! 何でもないっ」
「そうよね? このアタシの手料理だものね? さあさあもっと食べて、いくらでもあるわよぉ」

 ウィッジルーカスは妻の手料理を食べている時たびたび気絶する。
 それは料理があまりにも美味しくないからである。

 地獄の日々はまだ始まったばかりだ。


 ◆


「レーナの作るフルーツタルト、好きだなぁ」

 私はあの後良き人と巡り会えた。
 そして結婚にまで至った。

「レモンを使ってみたの。あなた、レモン好きでしょ? 前にそんなこと言っていたなぁって思って……大丈夫? 酸っぱくない?」
「爽やかで美味だよ!」
「なら良かった」
「夏にはさっぱりしたスイーツがイイネ!」

 彼はウィッジルーカスとは違って私が作ったスイーツを美味しく食べてくれる。


◆終わり◆
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感想 1

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みんなの感想(1件)

penpen
2023.09.21 penpen

メシマズさんは味見しない(^-人-^)ニャ無

2023.09.21 四季

読んでくださりありがとうございます!m(_ _)m

解除

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