離婚しよう、と言われてしまいました……。

四季

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離婚しよう、と言われてしまいました……。

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「悪いがもう離婚しよう」

 そう告げられたのは、夫婦となってから一年も経たないある晴れた日のことだった。

 結婚する前、彼は、私にいつも寄り添ってくれていた。よく温かい言葉をかけてくれたし、いつも見守ってくれていた。けれども彼は変わってしまって。いつの間にか彼は私を好きでなくなってしまったみたいだ。

「なぜ?」
「もっと好きな人ができたんだ。それだけのことだよ」

 薄々気づいていた。
 最近やたらと外出が多かったから。

「分かりました。ではそうしましょう」
「物分かりが良くて助かるよ」

 その後私たちは離婚することとなった。

 私はできれば別れたくなかった。今も彼への想いが残っているから。けれども、もはや彼の心を取り戻すことはできないと、それも分かっている。彼はもう他の女性に惚れ込んでしまったのだ、私が何をしてもきっと無駄だろう。

 離婚後、彼は好きな人と結ばれたそうだ。
 子どももすぐにできたという。
 ただ、幸福な時間が永遠であったかというとそうではなく、二人目の子が生まれた直後悲劇が起こったそうだ。

 長男と彼が近所の広場へ遊びに行っている時、自宅に不審者が侵入。それを目撃した女性は通報を試みるのだが、それによって焦った不審者によって彼女は殺されてしまったそうだ。所持していた刃物でひと突き、落命してしまったとのことだ。また、その場に居合わせた次男も、不審者に殺められてしまったそうである。

 もっとも、私にはもう関係のないことなのだけれど。


◆終わり◆
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