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後編
しおりを挟む「えええええーッ!!」
すぐには理解できず、しかしやがて脳が追いついてきて――その衝撃的過ぎる情報を処理しきれず叫んでしまった。
その後私は莫大な富を得た。
すべては埋蔵金の力だ。
「嘘みたい……本当にこんなことになるなんて……あり得ない……」
何度も何度もそんなことを言ってしまった。
嫌になるくらい繰り返した。
起きてから寝るまで何度も同じことを呟いてしまっていた。
◆
あれから二年。
私は今も幸せに暮らせている。
今の暮らしがあるのはすべて埋蔵金のおかげだ。
どうやらあの銀の指輪は幸せの指輪だったみたいだ。
それに、良い人との出会いもあった。
その人とは先月結婚したのだが。
今は彼と二人で同じ屋根の下で生活できている。
でも家事はしなくていい、雇っている人がいるから。
ちなみに、以前私との婚約を一方的に破棄した彼は、あれから数ヶ月が経った頃に親の借金が発覚したショックで倒れそのままあの世へ旅立ってしまったようだ。
彼には明るい未来はなかったようだ。
◆終わり◆
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