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後編
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あれから数年、私は、一人の治癒術士の男性と結婚した。
出会いはある森。
剣士として戦っていた私が負傷した時、知り合いでもなかったにもかかわらず彼は手当てをしてくれた。
彼の手当てはとても温かくて。
気づけば彼に惚れていた。
けれども惚れていたのは私だけではなかったようで。
彼もまた、同じ心を持ってくれていた。
通じ合っている――そう気づいた時はとても嬉しかった。
愛している人が自分を愛してくれている、もしその事実に気づいたら、きっと誰だって嬉しく思うはず。
そうして私たちは結ばれたのだ。
共に行く未来を手に入れて。
そして現在にまで至っているのだ。
私はもう前線に出ることはやめた。それが夫の望みだったから。ただ、子どもに剣を教えたり咄嗟にできる防衛行動を指導したりということは行っている。これでも細々と活動はしていて、完全に引退したわけではないのだ。
ちなみにリレイズンはもう生きていない。
彼はあの後裏社会の人に喧嘩を売ってしまったそうで。それによって山小屋に連れていかれて殴る蹴るの暴行を受けてしまい、そのまま一人寂しく死亡することとなってしまったようだ。
彼は最期、情けなく命乞いしていたそうだ。
私は妻であったなら少しは何かしてあげられたかもしれないが――ただ、この世にもしはないので、そのようなことを考えても意味などない。
己が滅ぶ道を選んだのは彼自身だ。
選ばされたわけではない。
強制されたわけではない。
まさに、自業自得、というやつである。
◆終わり◆
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