嘘つき妹はお得意の嘘で王子の婚約者となりましたがその嘘によって身を滅ぼすこととなりました。

四季

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前編

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 私の妹は嘘つきだ。
 育ってくる過程でも、彼女はことあるごとに嘘をついた。
 それによって私を陥れたことだってある。
 妹の嘘によって私が悪者にされた、そういう経験は数えきれない。

 そんな妹も年頃になり、先日、ビイリエア王子と婚約。

 しかし、彼女はやはり嘘をついていた。

 彼女は己が護る力を聖女であると偽り彼との縁を得たのだ。

「お姉様と違ってあたくしは殿方に愛される才能がありますのよ! だから王子様とだって結婚できますの!」
「へぇ~凄いわね」
「そうでしょう? 誰からも愛されない憐れなお姉様とは女としての階級が違いますわ! うっふふ、分かりまして?」

 妹は勝ち誇った顔でそんな風に話していた。

 どうせ嘘がなければ相手にされていないではないか――思いつつも敢えて言わなかった。
 軽い気持ちでだとしても、そんなことを言ってしまったら、きっとまた激怒され悪者にされてしまうだろうから。
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