62 / 131
61話 「悲しい笑顔」
しおりを挟む
気絶した少女を抱えて人混みを歩くのはなかなか危ういものがあった。一歩誤れば誘拐だと通報されてもおかしくないような状況だ。いつ誰が通報するか分からない。そのせいもあってか、ただ帰宅するだけなのにかなり疲れた。精神的に。
「あー、疲れたーっ」
家に入りドアを閉めた瞬間、私はついつい言う。いつもならこんな大きな声でマイナス発言をすることはないのだが、今日は無意識に言ってしまった。
「隊長、ジェシカどうするー? どこに運ぶー?」
「何か布を敷く、その上に寝かせる。その際なるべく振動を与えないように」
「はいはーい」
エリアスは当たり前のように家に入ってきている。流しへ水を汲みに行く。
それにしてもエリアスと家、この二つの馴染まないこと! 笑えてくるぐらい違和感がある。
「王女、すみません。手拭いか何かありますか?」
玄関に座り込んでいた私に聞いてくる。ぼんやりしていた私は突然の質問に慌てる。
「えっ? お風呂のタオルならあるけど、取ってこようか」
一応言ってみた。
「それは汚れても構いませんか? 体を拭くのに使いますが」
「分かったわ」
私は風呂場へタオルを取りに走る。自分のタオルを取るとエリアスに渡す。
「ありがとうございます王女。これでジェシカの手当てをできます」
エリアスは笑みを浮かべてお礼を述べてくる。至近距離だったせいかドキッとする。
私はタオルと水を運んでいくエリアスの背中を不思議な気持ちで眺めた。この気持ちは何なのだろう、と思いながら。
「ん……」
ジェシカが目覚めたのは夜遅い時間だった。窓の外はもう真っ暗になっている。ノアは少し前に疲れて眠ってしまった。今、部屋には私とエリアス、そして横になっているジェシカだけだ。
「ここは……家?」
彼女の枕元に座っていた私は声をかけてみる。
「ジェシカさん、起きたのね」
「王女様……今何時」
どうやら彼女は現状を理解できていないようだ。
「今は九時。ジェシカ、調子はどうだろうか」
口を開いたのはエリアス。
ジェシカは包帯を巻かれた自分の腕を眺めながら不思議そうな顔をしている。
「誰が手当てしてくれたの?」
「エリアスよ。エリアスが傷を拭いて消毒して……」
彼はとても手際がよかった。私なんて手伝うことがないぐらいだったもの。戦いで怪我した仲間の手当てをした経験があったのかもしれない。
エリアスが自分の上着のポケットから水色の小瓶を取り出しジェシカに近寄る。
「クヤハズキオルーナ飲むか」
え。今何て言った?
「……飲みたいけど、エリアスはクヤハズキオルーナ持ってるの」
ジェシカまでスラスラ言う。
有名なの? 聞いたことないけど私が無知なだけなのかな。クヤまでしか聞き取れない……。
「念のため持ってきておいた。起きれるか、飲め」
エリアスは小瓶の蓋を開け、ゆっくり上体を起こしたジェシカに手渡す。ジェシカは小瓶の中の液を一気に飲み干した。
「これで治癒が早まるはずだ」
「うん。ありがと、エリアス。効いてきた気がするよ」
「いや、さすがに早すぎるだろう……」
そんな時、突然チクリと胸が痛んだ。エリアスとジェシカが話しているのを眺めているだけなのになぜか胸が締めつけられる感じがする。
もやもやする。言葉で言い表せない不快感。何だろう、この場にいるのが辛い感じ。
「ごめん、私ちょっと外の空気でも吸って……」
「待って」
私が立ち上がろうとした瞬間、ジェシカが言った。
「エリアス。ちょっと王女様と二人にしてもらっていい?」
彼女は小瓶を返しながら頼む。
エリアスは不思議そうな顔をした。
「突然どうした?」
「ちょっとだけ二人にしてほしいんだけど」
「……そうか。分かった」
彼は空の小瓶を持ったまま、ノアが寝ている隣の部屋へ行った。
ジェシカと二人になってしまい、外へも出られず気まずくなる。私は何も言い出せず、黙り込んでしまう。
すると彼女が先に口を開いた。
「あのさ……王女様はエリアスのことが好きなの?」
突然の問いに驚き固まる。なぜ急にそんなことを言い出すのか。
「あたしね、エリアスのこと好きなの」
「それは恋愛として?」
「うん」
そう答えたジェシカの頬は赤く染まっていた。
信じられない。彼女がエリアスに恋心を抱いていたなんて知らなかった。驚きだ。
「エリアスはあたしとノアに居場所を与えてくれた。王女様の護衛なんて仕事を任せてくれた。何より嬉しかったの」
今一体何が起こっているのか理解に苦しむ。彼女はなぜいきなりこんな話をするのだろう。
「初めてだったの。エリアスはあたしの強さを認めてくれた。エリアスだけは、女だとか頭が変だとか言わずに、純粋にあたしの強さを見てくれた」
「そうだったの。じゃあエリアスに告白すれば……」
「できるわけないじゃん! エリアスは王女様を好きなんだもん!」
ジェシカは口調を強める。
「あたしはお金はないし地位もない。しかも体は貧相だし、顔も平凡。あたしが王女様に勝てる要素はない……」
「待って、ジェシカさん。私はエリアスに恋心を抱いてはいないわ。だからちゃんと言えば大丈夫だと思う」
こういう時にどんな言葉をかければいいのか、私には分からない。今まで恋愛の話なんてしたことないから。
「それでもね……たまに夢をみるんだ。さっきみたいに、たまに優しくしてくれるじゃん。その度にあたしにもチャンスがあるかもって思うの。だから気に入ってもらえるように強くあろうとしてきた。王女様を護っていたのも、エリアスに気に入られたいから……」
ジェシカは今にも泣き出しそうだった。ヴィッタに酷いことをされたのもあって心が弱っているのかもしれない。
「最低だ。王女様は家族って言ってくれたのに、あたしはエリアスしか見てなかった。……ははっ。あたしが嘘つきで卑怯者だからばちが当たったんだね」
「そんなことないわ」
「……全部言っちゃった。これで王女様ともバイバイだね。エリアスにも捨てられる。でも最後に王女様に本当のこと言えて良かったよ。嘘ついてばかりの人生だったけど、王女様には本当のこと言いたかったんだ」
何でそんな、最期みたいに言うの? こんなのはおかしい。
「それでも今のあたしは王女様のこと好きだから。……聞いてくれてありがとね」
ジェシカは悲しそうに笑った。
言い終わると、力なく倒れる。包帯を巻かれた小さな羽の一部が黒く染まっていた。
「ジェシカ!!」
直後に駆け込んできたノアは、倒れているジェシカを必死に揺さぶる。
「ジェシカ! ジェシカッ!!」
後から青ざめたエリアスが入ってくる。
「王女、無事ですか!? 何があったのです?」
「話してたら急に倒れて……」
私たちが話している間もノアはジェシカの名を呼び続けている。
「エリアス、もしかして何か知っているの?」
「……これは」
羽の黒が増えてきている。
「まずいですね。このままではジェシカは堕ちてしまいます」
「そんな! 天使じゃなくなるということ!?」
エリアスは深刻な顔で頷く。
「ダメよ! そんなの絶対! どうにかならないの!?」
私はエリアスに必死に言った。
ジェシカの天使としての一生をあんな悲しい顔で終わらせたくない。もう一度ちゃんと話したい。笑ってほしい。
心からそう思うから。
「あー、疲れたーっ」
家に入りドアを閉めた瞬間、私はついつい言う。いつもならこんな大きな声でマイナス発言をすることはないのだが、今日は無意識に言ってしまった。
「隊長、ジェシカどうするー? どこに運ぶー?」
「何か布を敷く、その上に寝かせる。その際なるべく振動を与えないように」
「はいはーい」
エリアスは当たり前のように家に入ってきている。流しへ水を汲みに行く。
それにしてもエリアスと家、この二つの馴染まないこと! 笑えてくるぐらい違和感がある。
「王女、すみません。手拭いか何かありますか?」
玄関に座り込んでいた私に聞いてくる。ぼんやりしていた私は突然の質問に慌てる。
「えっ? お風呂のタオルならあるけど、取ってこようか」
一応言ってみた。
「それは汚れても構いませんか? 体を拭くのに使いますが」
「分かったわ」
私は風呂場へタオルを取りに走る。自分のタオルを取るとエリアスに渡す。
「ありがとうございます王女。これでジェシカの手当てをできます」
エリアスは笑みを浮かべてお礼を述べてくる。至近距離だったせいかドキッとする。
私はタオルと水を運んでいくエリアスの背中を不思議な気持ちで眺めた。この気持ちは何なのだろう、と思いながら。
「ん……」
ジェシカが目覚めたのは夜遅い時間だった。窓の外はもう真っ暗になっている。ノアは少し前に疲れて眠ってしまった。今、部屋には私とエリアス、そして横になっているジェシカだけだ。
「ここは……家?」
彼女の枕元に座っていた私は声をかけてみる。
「ジェシカさん、起きたのね」
「王女様……今何時」
どうやら彼女は現状を理解できていないようだ。
「今は九時。ジェシカ、調子はどうだろうか」
口を開いたのはエリアス。
ジェシカは包帯を巻かれた自分の腕を眺めながら不思議そうな顔をしている。
「誰が手当てしてくれたの?」
「エリアスよ。エリアスが傷を拭いて消毒して……」
彼はとても手際がよかった。私なんて手伝うことがないぐらいだったもの。戦いで怪我した仲間の手当てをした経験があったのかもしれない。
エリアスが自分の上着のポケットから水色の小瓶を取り出しジェシカに近寄る。
「クヤハズキオルーナ飲むか」
え。今何て言った?
「……飲みたいけど、エリアスはクヤハズキオルーナ持ってるの」
ジェシカまでスラスラ言う。
有名なの? 聞いたことないけど私が無知なだけなのかな。クヤまでしか聞き取れない……。
「念のため持ってきておいた。起きれるか、飲め」
エリアスは小瓶の蓋を開け、ゆっくり上体を起こしたジェシカに手渡す。ジェシカは小瓶の中の液を一気に飲み干した。
「これで治癒が早まるはずだ」
「うん。ありがと、エリアス。効いてきた気がするよ」
「いや、さすがに早すぎるだろう……」
そんな時、突然チクリと胸が痛んだ。エリアスとジェシカが話しているのを眺めているだけなのになぜか胸が締めつけられる感じがする。
もやもやする。言葉で言い表せない不快感。何だろう、この場にいるのが辛い感じ。
「ごめん、私ちょっと外の空気でも吸って……」
「待って」
私が立ち上がろうとした瞬間、ジェシカが言った。
「エリアス。ちょっと王女様と二人にしてもらっていい?」
彼女は小瓶を返しながら頼む。
エリアスは不思議そうな顔をした。
「突然どうした?」
「ちょっとだけ二人にしてほしいんだけど」
「……そうか。分かった」
彼は空の小瓶を持ったまま、ノアが寝ている隣の部屋へ行った。
ジェシカと二人になってしまい、外へも出られず気まずくなる。私は何も言い出せず、黙り込んでしまう。
すると彼女が先に口を開いた。
「あのさ……王女様はエリアスのことが好きなの?」
突然の問いに驚き固まる。なぜ急にそんなことを言い出すのか。
「あたしね、エリアスのこと好きなの」
「それは恋愛として?」
「うん」
そう答えたジェシカの頬は赤く染まっていた。
信じられない。彼女がエリアスに恋心を抱いていたなんて知らなかった。驚きだ。
「エリアスはあたしとノアに居場所を与えてくれた。王女様の護衛なんて仕事を任せてくれた。何より嬉しかったの」
今一体何が起こっているのか理解に苦しむ。彼女はなぜいきなりこんな話をするのだろう。
「初めてだったの。エリアスはあたしの強さを認めてくれた。エリアスだけは、女だとか頭が変だとか言わずに、純粋にあたしの強さを見てくれた」
「そうだったの。じゃあエリアスに告白すれば……」
「できるわけないじゃん! エリアスは王女様を好きなんだもん!」
ジェシカは口調を強める。
「あたしはお金はないし地位もない。しかも体は貧相だし、顔も平凡。あたしが王女様に勝てる要素はない……」
「待って、ジェシカさん。私はエリアスに恋心を抱いてはいないわ。だからちゃんと言えば大丈夫だと思う」
こういう時にどんな言葉をかければいいのか、私には分からない。今まで恋愛の話なんてしたことないから。
「それでもね……たまに夢をみるんだ。さっきみたいに、たまに優しくしてくれるじゃん。その度にあたしにもチャンスがあるかもって思うの。だから気に入ってもらえるように強くあろうとしてきた。王女様を護っていたのも、エリアスに気に入られたいから……」
ジェシカは今にも泣き出しそうだった。ヴィッタに酷いことをされたのもあって心が弱っているのかもしれない。
「最低だ。王女様は家族って言ってくれたのに、あたしはエリアスしか見てなかった。……ははっ。あたしが嘘つきで卑怯者だからばちが当たったんだね」
「そんなことないわ」
「……全部言っちゃった。これで王女様ともバイバイだね。エリアスにも捨てられる。でも最後に王女様に本当のこと言えて良かったよ。嘘ついてばかりの人生だったけど、王女様には本当のこと言いたかったんだ」
何でそんな、最期みたいに言うの? こんなのはおかしい。
「それでも今のあたしは王女様のこと好きだから。……聞いてくれてありがとね」
ジェシカは悲しそうに笑った。
言い終わると、力なく倒れる。包帯を巻かれた小さな羽の一部が黒く染まっていた。
「ジェシカ!!」
直後に駆け込んできたノアは、倒れているジェシカを必死に揺さぶる。
「ジェシカ! ジェシカッ!!」
後から青ざめたエリアスが入ってくる。
「王女、無事ですか!? 何があったのです?」
「話してたら急に倒れて……」
私たちが話している間もノアはジェシカの名を呼び続けている。
「エリアス、もしかして何か知っているの?」
「……これは」
羽の黒が増えてきている。
「まずいですね。このままではジェシカは堕ちてしまいます」
「そんな! 天使じゃなくなるということ!?」
エリアスは深刻な顔で頷く。
「ダメよ! そんなの絶対! どうにかならないの!?」
私はエリアスに必死に言った。
ジェシカの天使としての一生をあんな悲しい顔で終わらせたくない。もう一度ちゃんと話したい。笑ってほしい。
心からそう思うから。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王様の恥かきっ娘
青の雀
恋愛
恥かきっ子とは、親が年老いてから子供ができること。
本当は、元気でおめでたいことだけど、照れ隠しで、その年齢まで夫婦の営みがあったことを物語り世間様に向けての恥をいう。
孫と同い年の王女殿下が生まれたことで巻き起こる騒動を書きます
物語は、卒業記念パーティで婚約者から婚約破棄されたところから始まります
これもショートショートで書く予定です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる