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女好き婚約者を叩き潰します!
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私——ルルナ・ルベクルスの婚約者であるダルミンは重度の女好き。
彼はいつだって女性を連れています。
休日になれば必ずと言って違わないくらい女性と関係を持てる店へ行き、さらにそこから女友だちと外泊、夜中まで家に帰らない日もあるのです。
婚約者が女性と濃厚な接触に及んでいる。
その事実を受け入れることができなかった私は、数週間にわたり彼の行動を調査し、多くの証拠を集めました。
女友だちとしているものの大人の関係になっている女性とやり取りしている手紙。路上で女漁りをして宿泊所に連れ込んでいるところの写真。そして、彼の部屋に落ちていた、とても彼のものとは思えないような長い髪の毛。
「ダルミンさん、あなた、いつも女遊びしていますよね」
「はぁ?」
「それに、濃厚な接触もしていますよね」
「何を言い出すんだ、急に」
問い詰めても彼は知らんぷり。
「証拠ならあります! とぼけないでください」
「うっ……」
これまでは見ないふりをしてきたけれど、彼とやっていくのはもう限界だ。
「婚約破棄です!」
◆
婚約破棄の後、ダルミンには慰謝料の支払いが命ぜられた。
額が大きく、彼は、持っているもののうち価値あるものも売らなくてはならなくなったそうだ。
貯金もほとんどなくなったらしい。
資産が減ったこともあり、ダルミンは、女性と関係を持てる店へは行けなくなった。そういうところへ行くにもお金が必要だからだ。
そういう事情もあり、ダルミンは、素人に声をかけることに全力を注ぐようになったらしい。
だが、ある時声をかけた女性に「不審者ーっ!」と叫ばれ、治安維持部隊が飛んでくる騒ぎになったそうで。その時は厳重注意で済んだのだが、それからも数回そういうことがあって。五度目の騒ぎ以降、ダルミンは、街へ入ることを禁止されたらしい。
やりたいことをさせてもらえなくなったダルミンはやがて我慢できなくなって無関係な女性に手を出し、犯罪者として牢に入れられたそうだ。
◆終わり◆
彼はいつだって女性を連れています。
休日になれば必ずと言って違わないくらい女性と関係を持てる店へ行き、さらにそこから女友だちと外泊、夜中まで家に帰らない日もあるのです。
婚約者が女性と濃厚な接触に及んでいる。
その事実を受け入れることができなかった私は、数週間にわたり彼の行動を調査し、多くの証拠を集めました。
女友だちとしているものの大人の関係になっている女性とやり取りしている手紙。路上で女漁りをして宿泊所に連れ込んでいるところの写真。そして、彼の部屋に落ちていた、とても彼のものとは思えないような長い髪の毛。
「ダルミンさん、あなた、いつも女遊びしていますよね」
「はぁ?」
「それに、濃厚な接触もしていますよね」
「何を言い出すんだ、急に」
問い詰めても彼は知らんぷり。
「証拠ならあります! とぼけないでください」
「うっ……」
これまでは見ないふりをしてきたけれど、彼とやっていくのはもう限界だ。
「婚約破棄です!」
◆
婚約破棄の後、ダルミンには慰謝料の支払いが命ぜられた。
額が大きく、彼は、持っているもののうち価値あるものも売らなくてはならなくなったそうだ。
貯金もほとんどなくなったらしい。
資産が減ったこともあり、ダルミンは、女性と関係を持てる店へは行けなくなった。そういうところへ行くにもお金が必要だからだ。
そういう事情もあり、ダルミンは、素人に声をかけることに全力を注ぐようになったらしい。
だが、ある時声をかけた女性に「不審者ーっ!」と叫ばれ、治安維持部隊が飛んでくる騒ぎになったそうで。その時は厳重注意で済んだのだが、それからも数回そういうことがあって。五度目の騒ぎ以降、ダルミンは、街へ入ることを禁止されたらしい。
やりたいことをさせてもらえなくなったダルミンはやがて我慢できなくなって無関係な女性に手を出し、犯罪者として牢に入れられたそうだ。
◆終わり◆
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