1 / 1
わたしはきっと忘れないでしょう
しおりを挟む「君は要らない」
あなたは平然とそんなことを言って
悪気も欠片ほどもないような顔をして
けらけらと軽く笑っていた
あの日のあなたの顔を
わたしはきっと生涯忘れないでしょう
「だってたいした女じゃないし」
あなたは敢えて余計なことを付け加え
わたしを傷つけようとした
笑みをこぼしながらも残虐だった
あの日のあなたのすべてを
わたしはきっと死ぬまで忘れないでしょう
いいえ
死んだとしてもきっと……
あなたの行い
あなたの顔
あなたの声
あなたの笑い方
すべて
わたしは忘れない
あなたにつけられた傷は消えないのだから……
そうでしょう?
本当はあなたも気づいていたのでしょう?
「君は要らない」
あなたは平然とそんなことを言って
悪気も欠片ほどもないような顔をして
けらけらと軽く笑っていた
あの日のあなたの顔を
わたしはきっと生涯忘れないでしょう
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる