婚約破棄され、魔王となる。

四季

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婚約破棄され、魔王となる。

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 俺は婚約者の彼女リリーナを愛していた。
 だが彼女はというとそこまで好きでないようで。

 ある雨の日、ついに告げられてしまう。

「あなたってダサい。だから婚約破棄するから」

 リリーナはごみを見るような目で俺を見る。

 胸が痛かった。
 俺はこんなに愛しているのに。

「早く出ていって。もうあなたと関わる気とか一切ないから」

 どうして。
 こんなに愛しているのに。
 なぜ届かないんだ。


 ◆


 そして俺は魔王となった。

 今は人の世界を壊し尽くすのが仕事。最初は少し抵抗があったが、今はもう何も感じない。いや、むしろ、抵抗はなく嬉しさを感じる。大騒ぎしているちっぽけな人間たちを眺めているとすっとして心地よい。

 ちなみに、魔王となった俺が殺めた一人目の人間は、かつて愛していたリリーナだった。


◆終わり◆
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