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婚約破棄されても、永遠に君だけを愛してるよ。
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僕は君から婚約破棄を告げられてしまった。
そのことは理解しているよ。
僕だってそこそこ裕福な環境で育ってきたし人並みに教育は受けてきたからね、あの日君が言った言葉の意味は当然理解できるんだ。
でも、だからって、君への想いが変わるわけじゃないんだ。
婚約破棄されても、永遠に君だけを愛してるよ。
離れていても。
傍で笑っていられなくても。
婚約という契約は破棄になってしまっても。
たとえ、君が僕を愛さなくても……。
それでも君はいつも僕の天使。
だからずっと見つめている。
僕の中では君は今でも僕の妻で運命の人なんだ。
だからさ。
「おはようメリー。良い朝だね。鳥の声が聞こえてくるよ」
朝起きたら一番に君に話しかける。
ベッドに君はいないけど。
「パンにする? コーヒーだけ? メリーはどっちが好きかな。どっちでも選んでね」
一人きりの朝食、でもそこには君の幻がいるんだ。
「この服、似合うかな? メリーはどう思う?」
いつも君と言葉を交わす。
それが何よりも幸せ。
「メリー、可愛いよ。今日のドレスはとってもセクシーだね」
僕は今、満たされている。
なぜなら君と共にあれているから。
「おじいさんおばあさんになっても一緒にいようね。……メリー」
僕たちは夫婦だよ。
永遠に君だけを愛してるよ。
◆終わり◆
そのことは理解しているよ。
僕だってそこそこ裕福な環境で育ってきたし人並みに教育は受けてきたからね、あの日君が言った言葉の意味は当然理解できるんだ。
でも、だからって、君への想いが変わるわけじゃないんだ。
婚約破棄されても、永遠に君だけを愛してるよ。
離れていても。
傍で笑っていられなくても。
婚約という契約は破棄になってしまっても。
たとえ、君が僕を愛さなくても……。
それでも君はいつも僕の天使。
だからずっと見つめている。
僕の中では君は今でも僕の妻で運命の人なんだ。
だからさ。
「おはようメリー。良い朝だね。鳥の声が聞こえてくるよ」
朝起きたら一番に君に話しかける。
ベッドに君はいないけど。
「パンにする? コーヒーだけ? メリーはどっちが好きかな。どっちでも選んでね」
一人きりの朝食、でもそこには君の幻がいるんだ。
「この服、似合うかな? メリーはどう思う?」
いつも君と言葉を交わす。
それが何よりも幸せ。
「メリー、可愛いよ。今日のドレスはとってもセクシーだね」
僕は今、満たされている。
なぜなら君と共にあれているから。
「おじいさんおばあさんになっても一緒にいようね。……メリー」
僕たちは夫婦だよ。
永遠に君だけを愛してるよ。
◆終わり◆
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