婚約破棄された後、私が愛したのはのっぺらぼうさんでした。~ハッピーライフはここからです!~

四季

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後編

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 ◆


「父さん、母さん、私……のっぺら族の彼と結婚します!」

 そしてやがて結婚を決めた。

「えええ! のっぺら族の方と!?」
「なんじゃとおおおお!?」

 両親はかなり豪快に驚いていたけれど。

「ノペペさん、といったかしら……少しだけお話がしてみたいわ」
「……よ、よろしくお願いします、ノペペです」
「おお! わしもわくわくしてきたぞい! ノペペくん、ぜひ、今日は色々聞かせてくれ!」
「お義父さん……は、はい、もちろんです……のっぺらですが……よろしくお願いいたします」

 礼儀正しいノペペはあっという間に私の両親と仲良くなった。

 そして結婚が決まった。


 ◆


 あれから数年、私はノペペと第一子と三人で穏やかに暮らしている。

 毎日はとても充実している。
 といっても育児とか大変なことも多い。
 けれどそれでも毎日は楽しい。

 それに、ノペペはわりと育児も手伝ってくれるのだ――その点は特に助かっている。

「お誕生日おめでとう! ノペペ!」
「て……照れます……」
「ね、お父さんの誕生日だよ、一緒に祝おうね?」
「ぱぱだいつきー!」

 第一子は男の子だ。
 彼はまだ小さいけれど父親のことを凄く気に入っている。

「おたんどーびおめてと!」
「う、ううっ……ありがとうございますっ……息子……」

 温かな家庭を築けて良かった。

 そしてこれからも。

 こんな風に温かい世界で生きてゆきたい。

 ああそうだ、そういえばヴィーロガンはというと、あの後通りすがりの石臼さんに潰されて即死したそうだ。

 彼は行いのみならず運までも悪かったようだ。

 だから未来を手に入れられなかったのだろう。


◆終わり◆
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