上 下
2 / 2

後編

しおりを挟む
 私はかぼちゃの馬車に乗って城へ行くことになった。

 急展開過ぎて理解が追いつかない。
 が、話は進んでいく。
 しかも城では歓迎された。

「貴女こそが僕の理想の女性! 結婚してください!」

 王子も乗り気だった。

 これまた理解できない。

 いきなり行って歓迎される、なんてことがあるものか?

 そして私は王子と結婚。
 まさかの展開だが。
 でも大事にされるなら悪くはない気がする。

「私でよければ……、よろしくお願いいたします」
「ありがとうございます……!」


 ◆


 後に聞いた話によれば……。

 ルルウエアは女遊びのし過ぎで病気を貰ってしまい、今は女性たちから『菌の温床』と呼ばれ嫌われているらしい。

 彼は病気の治療中。
 しかし励ましてくれる人はいないそうだ。

 彼は一人ぼっちだ。


◆終わり◆
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...