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前編
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私には婚約者がいる。
ベンデルガという名だ。
彼はよく私を褒めてくれた。婚約するまでは。
ちょっとした変化も見つけて何か良いことを言ってくれた。困っていたら助けてくれたし、いつも私が頑張っているところを見つけては応援してくれた。
そんな彼のことを信頼していた。
きっと共に生きていけるだろう、そう思っていた。
でも。
婚約者になった途端、彼は豹変した。
彼の目的は私ではなく私の家柄と資産だったのだろう。だから、最初は優しかったけれど、私を捕まえてしまえばもう猫をかぶる必要もなくなったのだろう。それからというもの、やたらと嫌みを言われたりいちゃもんをつけられたりするようになった。
さらに彼は浮気を始める。
私が知らないと思っているのか、彼は毎日のように出掛け、女に会っていた。
絶対婚約は破棄しよう。そう考えた私は、その理由を作るため、彼の浮気の証拠を集めるようになった。彼に知られてはならない。彼に知られないよう気をつけ、私は密かに証拠を集め続けた。
そしてついに動く日が来る。
「ベンデルガ、ちょっといいかしら」
「あぁ? 何だよ。こっちは忙しいんだ、早く済ませてくれ」
「最近よく出掛けているわね……何かしているの?」
ベンデルガは眉間にしわを寄せる。
ベンデルガという名だ。
彼はよく私を褒めてくれた。婚約するまでは。
ちょっとした変化も見つけて何か良いことを言ってくれた。困っていたら助けてくれたし、いつも私が頑張っているところを見つけては応援してくれた。
そんな彼のことを信頼していた。
きっと共に生きていけるだろう、そう思っていた。
でも。
婚約者になった途端、彼は豹変した。
彼の目的は私ではなく私の家柄と資産だったのだろう。だから、最初は優しかったけれど、私を捕まえてしまえばもう猫をかぶる必要もなくなったのだろう。それからというもの、やたらと嫌みを言われたりいちゃもんをつけられたりするようになった。
さらに彼は浮気を始める。
私が知らないと思っているのか、彼は毎日のように出掛け、女に会っていた。
絶対婚約は破棄しよう。そう考えた私は、その理由を作るため、彼の浮気の証拠を集めるようになった。彼に知られてはならない。彼に知られないよう気をつけ、私は密かに証拠を集め続けた。
そしてついに動く日が来る。
「ベンデルガ、ちょっといいかしら」
「あぁ? 何だよ。こっちは忙しいんだ、早く済ませてくれ」
「最近よく出掛けているわね……何かしているの?」
ベンデルガは眉間にしわを寄せる。
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