な、なんやこれ!? な展開ですが、私には新たなる良き道が与えられたのでした。

四季

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な、なんやこれ!? な展開ですが、私には新たなる良き道が与えられたのでした。

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「お前のような平凡を絵に描いたような女を妻にするなど恥だ、やはりどうしてもそう思ってしまう。そして、考え始めるとどうやっても苦痛を感じるのだ。よって――」

 今、目の前には、二つ年上の婚約者オッドドがいる。

「レミーナ! お前との婚約、破棄とする!」

 オッドドははっきりとした大きな声で宣言した。

 ――その直後、外から異常な音が聞こえてきて。

「ん? 何だ? ちょっと待ってろ見てくる」

 窓の方へ外の様子を見に行ったオッドドは。

「でええええええ!? い、い、隕石いいいいいいい!?」

 急に叫んだ。
 眼球が飛び出すような勢いで驚いている。

「いん、せき?」

 戸惑っている間に、隕石は落下した。

 ――そして世界は終わった。

 隕石の落下により人類は滅んだ。
 地上はすべて焼け野原となり、文明の跡は何一つとして遺らず。

 そうして一度無に還された星に長い時間をかけて少しずつ生命の吐息が蘇る頃、私は神となっていた。

「貴女は生前死にかけの猫を助けましたね、それも何度も。良い行いです。よって貴女が神となることを認めましょう。その身は死に至れど、魂までは死にません。レミーナ、貴女は今日から女神です」

 目の前に突然光と共に現れたブルーグレーの髪の女性からそんなことを言われた時は何が何だかよく分からなくてただ戸惑うことしかできなかった。

 けれども段々理解した。
 私は死んでしまったが新たな道を得られたのだ、それも清く良き道を。

 それが理解できてくるにつれて心は救われた。

 レミーナというあの人生は無駄ではなかったのだ、そう思えると何だかとても嬉しくて。

 ちなみにオッドドの魂は地獄へ送られたらしい。

 彼は永遠の闇へ堕ち、二度と転生できないのだそうだ。


◆終わり◆
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