婚約破棄されましたので、誰かと結ばれるのは諦めて、夢を叶える道を選びます。

四季

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婚約破棄されましたので、誰かと結ばれるのは諦めて、夢を叶える道を選びます。

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「お前みたいな地味で芋みたいな女とは生きてはいけん! そんなことをしたら俺の格まで下がるだろうが。ということで、婚約は破棄とする!」

 特に何かをやらかしたというわけではないのですが、このたび、婚約破棄されてしまいました。

 なんて理不尽な……と思うことはあります。けれども挫けたりはしません。この程度で心折れたりはしないのです。なぜなら、この婚約だけが私の人生というわけではないから。それだけに尽きます。

 私は何も言い返すことなく彼の前から去り、夢を叶えることにしました。

 それから数年。
 私は、情報通な伯母を通して、勝手極まりない元婚約者の彼があの後どうなったかを聞きました。

 彼は結婚したそうですが、何人もの女性と親しくなり、多重不倫を続けていたそうです。そして、そのことが原因となり、やがて妻とは離婚になったそうです。また、莫大な慰謝料の支払いを求められることとなってしまって、一文無しになってしまったとのことです。

 ちなみに私はというと、翻訳家をしています。

 父が翻訳家をしていた時期があったということもあり、私は幼い頃からその仕事に憧れていました。

 翻訳、言語と言語を繋ぐ橋。
 広い世界が見えるようではないですか。

 かつて抱いていた夢を叶えることができたので、今はとても幸せです。

 これからもこの仕事に身を委ねていたい……そう思います。


◆終わり◆
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