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しおりを挟む我が婚約者アーノルトは浮気性であった。
それゆえ、我という婚約者がいる身でありながら、裏では我以外の女とやたらと関わりを持っていて。
その関わりというのもたまに会うなどといった軽いものではなく。
それこそ、婚約者とすら進んでいないところまで進んでいるくらいの深い関係であった。
そこで我はそのことについて問い詰めたのだが、するとアーノルトは急に逆ギレ。お前のせいでうんぬん、などと抜かし、さらには婚約を破棄するとはっきり言ってきた。
我はそれを受け入れたが、その日の晩、我が刀をもってその首を落としてやったのだ。
これは罰だ。
浮気したうえ、こちらを悪者であるかのように言い、さらには婚約を破棄した――そのようなどうしようもない行いをした者への、最大の罰。
◆終わり◆
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