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狩人だったら駄目なのですか? 女らしいとか女らしくないとか気にするより、母親の性格をどうにかした方が良いのでは?
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エミリー・ウェルケムはそれなりに資産のある家の娘。
しかし、幼い頃から上品にしているより野原を駆け回っている方が好きで、狩人として趣味がてら働いていた。
そして先月。
エミリーは狩人の仕事をやめ、フロンティと婚約することとなった。
「エミリーさん、狩人? とかしていらっしゃったそうね。品のないこと。女らしくないわねぇ。うちのフロンティに相応しくなれるよう、これからは努力してちょうだいね」
フロンティの母親にはいきなりそんなことを言われた。
それで終わりではなく。
フロンティの母親はことあるごとにエミリーに絡む。
彼女はエミリーを嫌っていたのだ。
「悪いねエミリー。母が君を受け入れられないようなので、やはり、婚約は破棄させてほしいんだ。それに……失礼かもしれないけど、君は女らしくない。そこも問題なんだよ」
「……とても嫌いそうでしたものね」
「物分かりが良くて助かるよ。ありがとう。じゃ、そういうことで」
こうしてエミリーとフロンティの婚約は破棄された。
だがエミリーにショックはなかった。むしろ、嫌な人と離れられるということで、爽快感すらあった。エミリーには余計なプライドはない。それゆえ、婚約破棄されたとしても、そんなに痛みはない。
その後エミリーは狩人に復帰。
充実した日々を過ごしている。
ちなみに、フロンティはというと、母親が納得し気に入る女性がおらず上手くいかないでいるうちに六十歳になった。それでもまだ正式に結婚はできていない。というのも、母親が妙に長生きで、いまだに色々口出ししてきているのである。フロンティが好きになった女性にでも母親が何かといちゃもんをつけるので、結局、結ばれるところまではいかないのだ。
◆終わり◆
しかし、幼い頃から上品にしているより野原を駆け回っている方が好きで、狩人として趣味がてら働いていた。
そして先月。
エミリーは狩人の仕事をやめ、フロンティと婚約することとなった。
「エミリーさん、狩人? とかしていらっしゃったそうね。品のないこと。女らしくないわねぇ。うちのフロンティに相応しくなれるよう、これからは努力してちょうだいね」
フロンティの母親にはいきなりそんなことを言われた。
それで終わりではなく。
フロンティの母親はことあるごとにエミリーに絡む。
彼女はエミリーを嫌っていたのだ。
「悪いねエミリー。母が君を受け入れられないようなので、やはり、婚約は破棄させてほしいんだ。それに……失礼かもしれないけど、君は女らしくない。そこも問題なんだよ」
「……とても嫌いそうでしたものね」
「物分かりが良くて助かるよ。ありがとう。じゃ、そういうことで」
こうしてエミリーとフロンティの婚約は破棄された。
だがエミリーにショックはなかった。むしろ、嫌な人と離れられるということで、爽快感すらあった。エミリーには余計なプライドはない。それゆえ、婚約破棄されたとしても、そんなに痛みはない。
その後エミリーは狩人に復帰。
充実した日々を過ごしている。
ちなみに、フロンティはというと、母親が納得し気に入る女性がおらず上手くいかないでいるうちに六十歳になった。それでもまだ正式に結婚はできていない。というのも、母親が妙に長生きで、いまだに色々口出ししてきているのである。フロンティが好きになった女性にでも母親が何かといちゃもんをつけるので、結局、結ばれるところまではいかないのだ。
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