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後編
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オリゼルとの関係が終わってからちょうど丸三年が経ったその日、私はレジェルカ王子と結婚式を挙げた。
王の三男であるレジェルカ王子との出会いは、王族も参加するあるパーティーだった。
夜風を浴びるためにこっそりバルコニーへ出た時に、同年代と思われる男性複数人から虐められている彼を見かけ、どうしても放っておけなかった私は助けに入った。
虐めている男たちは何とか撃退できて。
それがレジェルカ王子との縁の始まりとなった。
彼は少し気が弱い。
そのため知り合いから虐められることもあったようだ。
でも私は知っている――彼は気が弱いけれど話は面白いのだと。
大人しい彼だけれど、いざ喋り出すと愉快な人なのだ。
だから私は彼と行く道を選んだ。
彼となら笑って生きられそうだと思ったから。
ちなみに、オリゼルはというと、私の次の婚約者となった女性から体臭について酷い言葉をかけられて精神崩壊したそうだ。
毎晩大勢から体臭を馬鹿にされ笑われる悪夢をみるようになってしまい、寝ることが怖くなり、寝ようとしてもなかなか寝つけず――というようなこともあったらしい。
◆終わり◆
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