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前編
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「女が運動とか剣術が得意とか、ねーわ。それだけで引くわ。ってことで、婚約は破棄な。野蛮な女と夫婦になって生きていくとか無理だから。じゃーな」
その日、私は、唐突に切り捨てられてしまった。
私は幼い頃から運動が好きだった。父親が剣術の使い手だったこともあり、小さい頃から剣を振って遊んでいた。で、周囲がおしゃれや異性関係に溺れる年代になっても、そういったことにはどうしても興味が湧かなくて。ひそひそ話をされることもあったが聞かないふりをして、私は私のやりたいことをやってきた。
でも、それによって、婚約者から婚約破棄を言いわたされてしまった。
勝手にしてきた結果なのだから私以外の誰のせいでもないのかもしれない。ただ、少し悲しさはあった。そんなことだけで切り落とされるものなのか、と。
家を守る母は強い方が良いのでは……? と思うのだが。
だがそれも私の感性でしかない。
彼にとっては女性に強さなど必要なかったのだろう。
ま、そうなってしまったものは仕方ない。
私は私なりの道を見つけてゆこうと思う。
◆
婚約破棄を機に、私は都へ向かった。
国を護る兵となるためだ。
色々考えた結果戦いに生きるのが良いと考えての行動である。
もちろん、私の決定を悪く言う者もいた。やっぱり野蛮ねぇ、などと言われたこともあったけれど、批判的な言葉は無視した。そうしていないと疲れてしまうから。
女が戦う時代ではないかもしれないけれど、剣術を活かせるなら、きっと少しは役立てるだろう。
その日、私は、唐突に切り捨てられてしまった。
私は幼い頃から運動が好きだった。父親が剣術の使い手だったこともあり、小さい頃から剣を振って遊んでいた。で、周囲がおしゃれや異性関係に溺れる年代になっても、そういったことにはどうしても興味が湧かなくて。ひそひそ話をされることもあったが聞かないふりをして、私は私のやりたいことをやってきた。
でも、それによって、婚約者から婚約破棄を言いわたされてしまった。
勝手にしてきた結果なのだから私以外の誰のせいでもないのかもしれない。ただ、少し悲しさはあった。そんなことだけで切り落とされるものなのか、と。
家を守る母は強い方が良いのでは……? と思うのだが。
だがそれも私の感性でしかない。
彼にとっては女性に強さなど必要なかったのだろう。
ま、そうなってしまったものは仕方ない。
私は私なりの道を見つけてゆこうと思う。
◆
婚約破棄を機に、私は都へ向かった。
国を護る兵となるためだ。
色々考えた結果戦いに生きるのが良いと考えての行動である。
もちろん、私の決定を悪く言う者もいた。やっぱり野蛮ねぇ、などと言われたこともあったけれど、批判的な言葉は無視した。そうしていないと疲れてしまうから。
女が戦う時代ではないかもしれないけれど、剣術を活かせるなら、きっと少しは役立てるだろう。
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