五人姉妹の上から四番目でいつも空気だった私は少々出遅れていましたが……? ~ハッピーエンドへ走りたい~

四季

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 五人姉妹の上から四番目であった私は育ってくる間ずっと影が薄かった。

 姉たちは皆母に似て煌びやかな雰囲気をまとっている人で。
 末っ子である妹は愛嬌のある笑顔が大勢の心を射止める人気者であった。

 そんな魅力的な人たちに挟まれて育ってきた私は、取り柄なんてなかったし良いところもさほどなくて、家でだってほぼ空気のような存在だった。

 私なんていてもいなくても一緒。
 直接そういうことを言われたことはないけれど皆そう思っていると感じて育ってきた。

 視線で、さりげない動作で、家庭外の他者との会話で――彼女たちはいつもどこか私を見下しているようだった。

 それに、実際そうなのだ。

 私には良いところなんてないし魅力だってない。誰かの役に立てるわけではないし、活躍する場面があるわけでもなくて。娘だから一応家に置いてもらえているだけで、いつだって空気に溶けてしまいそうなほど影が薄い。

 そう、私は、自他ともに認める空気なのである。

 そんなだから異性から愛を囁かれることもなく育ち、姉たちには揃って婚約者ができたが私にはできなかった。

「可哀想ねぇフィーナ、まだ婚約者できないの?」
「もっと派手にならなくちゃ」
「フィーナは地味なんだよ、だから殿方の目に留まらない。顔自体は悪くないのにさ」

 フィーナというのは私の名だが――余裕ある姉たちからそんなことを言われた時には内心傷ついた。

 悪気がないのは分かっている。
 傷つけようとしているわけではないことも。

 ただ、どうしても、彼女たちの言葉はこの胸に刺さってしまうのだ。

 ――もしかしたら一生このまま一人なのかもしれない。

 そんなことが脳内を巡る日々だった。
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